【北海道20190720】北海道 焼尻島・天売島の旅 そのに~天売島へ初上陸~
天売島へ
天売島へは高速船で移動します。
焼尻島では10分足らずで出発となるので、下船が終わったらすぐに乗り込みます。
そして安定の展望デッキへ。
あっという間に焼尻島を離れます。
天気のほうは
少しずつ雲の切れ間から青空が覗いてきました。
海風が気持ちいいです。
焼尻島からの航路は、反時計回り(左回り)で天売島へと向かいます。
そのため、進行方向左側には焼尻島がしばらく見えています。
やっぱり、海には青い空が似合いますね。
焼尻島の全景です。
高速船だと、焼尻島から天売島まで15分。
昨年は断念した天売島のフェリーターミナルが見えてきました。
『夢の浮島』へようこそ
という歓迎を受けつつ
今回の主目的の『天売ウニまつり』が開催されている会場です。
『第○回』というのは書いてないんですね。
そして
天売島に初上陸しました。
船が到着すると、宿の人たちが一斉に出迎えてくれます。
今回は日帰りなのですが、宿泊する場所によっては、この時点で観光に不必要な荷物を預かってくれるようです。
身軽な状態で観光に行けるのはありがたいですね。
天売ウニまつり
さて、今回の主目的のウニまつりですが、販売ブースと飲食スペースが別れていて、販売ブースでは
このようにウニが売られていました。
大きさによって値段が区分けされ、小さいものは100円、中くらいのものは200円、写真の大きいものは300円でした。
大きいウニだけ、1人2個制限がありましたが、他は特に制限が無かったようです。
そして、このウニは獲れたてというか、まだ生きている状態で周りの棘が動いている状態でした。
このウニを購入すると
バケツに入れられます。
1人なのでこの量ですが、大勢で来ている人は、バケツいっぱいにウニを入れて持ち運んでいました。
このウニを反対側に持っていくと割ってくれるのですが、この際に生で食べるか焼いて食べるか聞かれます。
生で食べる場合は、大きく左右に割くのですが、焼いて食べる場合は穴を一つ開けるだけです。
写真は小サイズの生食用です。
生で食べる場合も焼きで食べる場合も、渡されるウニは同じですので、仮に焼きが甘かったり、焼かなかったとしても問題ありません。
ただ、開け方が生用ではないので、ちょっとだけ手間が掛かります。
生はそのまま開けて、中をほじくりますが、焼きの場合は
近くで蒸し焼きにします。
水蒸気が出て、落ち着いた頃が食べ頃だそうです。
写真は中サイズです。
ムラサキウニなので、身はとろっとして甘かったです。
個人的には、焼いた方が海水が飛んで食べやすかったですね。
食べる前に水を切れば良いだけの話ですけど。
天売島観光
一通り食べたところで、フェリーターミナルへ。
船が到着した直後だと混雑していますが、今の時間帯は到着便も出発便も無いので、ゆっくり撮影できます。
こちらが全体です。
天売島の看板と
ターミナル入り口です。
ここからは海鳥繁殖地ガイドツアーに参加します。
ツアーは本来、『海の宇宙館』から出発となりますが、この日は『天売ウニまつり』が開催されていたからか、フェリーターミナルからの出発となりました。
ちなみに、『海の宇宙館』の場所は
フェリーターミナルから左手に行った先にある
左上の建物になります。
歩いて10分もあれば到着できると思います。
入館は無料ですので、ツアーに参加しない人も気軽に訪れることが出来ます。
ここで、天売島の話を少々。
天売島は島の東側に住宅があるのですが、道道沿いに家がある程度で、他は人の住んでいない地域となっています。
人口は300人ほど。
昔はニシン漁が盛んで、『ニシン御殿』で有名な小樽や増毛に続いて、3番目に多かったそうです。
漁期となる3月と4月の2ヶ月間で、現在の紙幣価値にして最大10億円を稼いだ人もいたそうです。
ところが、昭和30年頃にニシンが獲れなくなってしまい、同時に住民も徐々に減っていき、今の人口になったそうです。
現在の漁業は、ウニをはじめ、ホタテや水だこ、赤ガレイ、ホッケやナマコなどを獲っているそうです。
特にナマコは、乾燥させたものが中国で人気のようで、中国の方がわざわざ買い付けに来るそうです。
焼尻島との一番の違いは、生息しているものにあるそうです。
焼尻島は植物がメインで、海鳥もほとんど姿を見せません。
一方で天売島は、海鳥の楽園とも呼ばれるほど、多数の海鳥が生息しています。
その数は全体で100万羽とも言われているそうです。
ただ、天売島にはマムシも生息しているので、安易に草むらへは入らない方が良いそうです。
ツアー中にも草葉の陰にひっそり隠れているマムシがいました。
定員いっぱいの参加者を乗せたマイクロバスが最初に訪れた場所が
黒崎海岸です。
ここはウミネコの生息地となっていて、多くのウミネコを観察することが出来ます。
写真だとわかりにくいですが、画面中央にいるウミネコ、こちらがヒナになります。
成長すると白くなるそうです。
色だけでなく、鳴き声も異なっていて、ヒナの鳴き声は「ピー」という甲高い声になっています。
道路上にウミネコがいますが、ここに来るまでの道中、多数のウミネコがこのように道路上で羽を休めていました。
バスが近づいても逃げる様子も無く、慎重に走行していました。
しばらくウミネコの様子を観察した後、次の目的地へと移動しました。
次は赤岩展望台で下車となります。
多数の穴が開いていますが、これはウトウの巣だそうです。
既に巣立ちを終えているヒナも多かったのですが、中を覗くとヒナが日暮れを待つ様子がうかがえました。
灯台がありますが、ここは特に触れられませんでした。
ここの海は
積丹ブルーに匹敵するくらいきれいだと言っていました。
高台に行くと焼尻島が見えました。
遊歩道には野鳥の説明がありました。
こう書いてあると、この巣穴がウミガラスのもののように見えますが、全部ウトウの巣のようです。
そのウトウの説明です。
ウミネコの説明もありました。
そして、赤岩展望台から見える海の景色は
海の水が澄んでいてきれいです。
薄曇りの状態だったのもありますが、これが青空だったらもっときれいな色だったんでしょうね。
岩場をよく見てみると
ケイマフリの姿がありました。
ガイドさんの話によると、ここまではっきり姿を見せるのは珍しいとのこと。
ちなみにこちらが『赤岩』と呼ばれる岩です。
ほんの少しですが、ケイマフリが飛んでいる姿があります。
一通り見たところで、バスに戻ります。
見ての通り、周辺には建物はありません。
バスの奥にあるのはお手洗いです。
ここまでで島の半周が終わりました。
さらに進んでいくと
千鳥ヶ浦園地に到着です。
この山の上に小さくポツンと見えるのは、天売島で最も高い位置にある施設です。
見張り台だか何だかの設備だったはず。
植物に詳しくないので良くわかりませんが、様々な植物が自生しています。
思い思いに参加者は撮影しつつ
野鳥と断崖を観察できる建物に向かいました。
建物内からの景色はこんな感じです。
さて、最後の撮影地の観音崎展望台へと向かいましょう。
ここからも焼尻島を見ることが出来ます。
この辺りは、先ほどの反対側ということもあってか、あまり海鳥の姿は見かけませんでした。
天売島の景色を堪能した後は、フェリーターミナルへ戻ります。
こちらのガイドツアーは、90分のコースで2,000円となっています。
焼尻島よりも高低差があるので、自転車よりもスクーター等の方が良いかもしれません。
スクーターのレンタルもあります。
ガイドさんの話を聞きながら巡ると、色んな発見もあるのでお勧めですね。
何度も訪れているのであれば、自分だけのお気に入りの場所をめぐるのも良いかもしれません。
ちなみに天売島も信号機は一つだけで、小中学校の前に押しボタン式の信号があるだけだそうです。
長くなったので続きます。