未定

未定。すべてが未定。

人生は未定。何も定まってない方が、自由に生きる事が出来る。

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2018年7月以前の記事(アメブロ):https://ameblo.jp/kumai-3







【感想】劇団まけん組 WALLOP☆THEATER 『最高の約束』

日曜日公演を観てきました。
午前中、家の用事を片付けてたので、入場したのは開演してから1時間後だった昼の部。
とある作品の中盤だったのですが、話の世界に入って15秒ほどで江戸川さんの脚本だと理解した

全体を観たのは夜の部。
作品は『ファイブブッキング』『夢×約束』『全国ウーマンパワー選手権』の3本。
それぞれ別の方の脚本となります。
ざっとあらすじを書くと

『ファイブブッキング』は、約束を断れない時子という女性の物語。
中学生のころ、映画の誘いを断ったことがきっかけでいじめられるようになってしまった。
その経験がトラウマになり、今では遊びの約束は絶対に断らないと誓った。断れない体質になってしまった。
その結果、ついに5人からの遊びの約束がバッティングしてしまう『ファイブブッキング』が発生。
時子はこの危機を乗り越えることが出来るのか。

『夢×約束』は、高校時代に教師と交わした約束があった。
生徒たちはそれぞれの夢を語る。教師は、生徒たちの夢がかなう事、それが夢だと告げる。
月日は流れ、恩師が検査入院をするという話が入ってきた。
お見舞いに訪れた当時の同級生、夢を実現させた人もいれば、道半ばの人もいる。
それぞれの思いを胸に、お見舞いに来たのだが……。

『全国ウーマンパワー選手権』は、ウーマンパワー、いわゆる『女子力』を競う大会。
全国大会に向けた地方大会、東京大会の決勝が行われていた。
決勝に勝ち上がった4名による、熱いバトルの末に全国大会への切符を手に入れたのは……。

という感じです。
やっぱり最後の作品だけ、何か雰囲気が違う。


どの作品も面白かったのですが、やっぱり『全国ウーマンパワー選手権』の話は安心感がありますよね。
普段から江戸川作品を観ているので、よくわからない展開しつつも、最後はきちんとまとめてくれるという。
足立区の扱いが酷かった。
ちなみにうちは、足立区民どころか東京都民ですらありません。


『ファイブブッキング』は、考えすぎというのが一番の欠点だったのかな。
本人の立場だったら、全員まとめてみんなで遊ぼうって発想になるし、逆の立場だったら同じように思うし。
時間をずらすとか日時をずらすとか、そういった事も「約束を断った」という発想になってしまうんでしょうね。


『夢×約束』は、この3つの中では一番綺麗な印象ですね。
夢というのは、そう簡単には実現しないもの。
そういったことも素直に言えること。それが教師によって一番うれしいことなのかもしれません。
うそをつかずに正直に話すこと。
それが悪いことであっても、間違ったことであっても、ウソをついてはいけない。
そして、ダメだと気付いたら謝る事。
そういう心がけをしていれば、きっと人間的に成長できる。
先生は、そういった事を伝えたかったのかもしれませんね。


朗読劇ということで、台本を持ちながら喋っていたのですが、基本は同じでも全員少しずつ違うんですよね。
台本の持ち方から、マイクの立ち位置、ページをめくるタイミング。
演技だけでなく、そういった部分に注目するのも面白かったと思います。
朗読劇だから動きはあまりないけれど、表情の違いやセリフを言う瞬間などなど、見どころはたくさんあります。
演劇はあまり観たことがないという人も、アクションが無い分、落ち着いて観られると思います。
演じる方としては、声だけで表現しなければならないので、面白さや感情が上手に伝えられるか、かなり苦労があると思います。
その辺も、上手にできていたと思います。
セリフを噛んでしまったり間違えたりというのは、厳密に言えばあってはならない事ですが、万一の時も上手にカバーする力というのも必要だと思いますよ。

上演時間も長くなかったので、気軽に参加出来て良かったです。
また機会があれば。