未定

未定。すべてが未定。

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2018年7月以前の記事(アメブロ):https://ameblo.jp/kumai-3







【感想】フリスティエンターテインメント×ZERO BEAT.コラボ公演『ノック・オーバー!!』

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土日合わせて3公演観てきました。
今回の会場は『ウッディシアター中目黒』でした。
この会場の特徴としては、メインステージの他に下手側にサブステージがある点でしょうね。
なので、初回は全体を観られるように最後列下手寄りに。
2回目は最前センター付近、3回目はサブステージすぐ近くの最下手に座って観ました。


今回の作品は前半と後半で、脚本を書いた方が異なります。
前半はシリアスな展開なのに対し、後半は完全なるコメディーとなります。
悲劇がどのように喜劇になるのか。
その真相を探るべく、我々はアマゾンへと旅立……つ費用が無いので、中目黒へと向かった。
あと、『我々』と呼べる存在も居ないし、パスポートも持ってないし。


構図としては、前半で起きた悲劇を教訓に、世間に広めようと映像化を依頼するわけですが、その撮影が何かおかしな方向に……。
という感じです。
まずは悲劇パートの話を。

野本雄二は司法試験の受験を控えていました。
しかし、最近は勉強にも身が入らない様子で、親からのプレッシャーに押しつぶされそうになっていました。
このままでは自分は殺されてしまう。だったら、殺されてしまう前に……。

ちょうど同じ頃、雄二の姉のひかりは、ジャーナリストの沼田完司と結婚を前提に付き合っていました。
ある日、完司を両親に紹介すべく、自宅へと招待した。
ところが、完司はジャーナリストとしての『仕事』をする。
35年前に発生した殺人事件について、何かご存じないか、と。

35年前、名門校合格間違いなしと言われていた少年が、突然両親を殺害してしまいました。
周りからも家庭は円満だと思われていただけに、この事件は注目の的となりました。
少年は精神鑑定等の結果、心神喪失の状態と診断され、医療刑務所へと送られる事となりました。
その後の報道が無かった事もあり、世間の関心は薄れていきました。

完司は、その時の犯人であった少年が、今は幸せな家庭を築いているという情報を手に入れ、その探りを入れていました。
その少年というのが、ひかりと雄二の父である、宗一郎ではないか、という疑いを持っていたのです。
話を切り出すと、宗一郎の顔はどんどん変わっていき、最終的には否定をせずに逃げ出してしまいました。
宗一郎は医療刑務所を出た時に名前を変え、今の人生を送り始めていたのです。

雄二は自分の父が殺人犯だと知り、最近自分が普通ではないと感じていたことに確信を持ちます。
殺人犯の血が自分にも流れている。だから、両親を殺めようという発想にもなったんだ、と。

ひかりは完司に婚約を破棄され、精神的にも安定しない状態になり、一心不乱に包丁を持ち、完司の後を追いかけます。
そして、完司を殺めようとした瞬間、間に入ったのはひかりの父、宗一郎でした。
宗一郎は、自分の娘まで手を汚させはしないという一心で、自らの命を絶つことを選びました。

結果的に、宗一郎は一命を取り留めて、再び新たな人生を家族4人で歩むことになりました。


というのが、『野本家殺人未遂事件』の真相となります。
この事件をパロディー化……ではなく、映像化することになるのです。


きっかけは、この殺人未遂事件の頃に発生した、両親を殺害したというニュース。
この犯人は、雄二たちと同じ予備校の生徒だったのです。
その生徒も、両親からの期待に圧し潰されそうになってしまい、犯行に及んでしまったということです。
その事が発覚したのを受けて、自分の父親やその生徒のような加害者や悲劇を、これ以上生まないように、教訓として映像化をすることになりました。
映像化に関しては、両親や姉の承諾も得ているので、一見すると何の問題も無く進みそうな感じでしたが……。


あらすじはこんな感じです。
どちらが本編かというと、どうしても後半のコメディーが本編になるのかな、と思います。


この先は実際に観ないと面白さが伝わらないというか。
文字だけでは限界があるというか。
なので、ここからはキャストに注目してみたいと思います。




○野本ひかり
悲劇のヒロイン的存在。
包丁を持って飛び出して行った姿は、まさに表紙のような状態。
あ、でも、表紙の人にしては身長がひ……うっ、急に頭が……。

吹っ切れたとはいえ、完司のことは一生恨み続けるでしょうね。
結婚を前提にしたお付き合いをしていたつもりだったのに、仕事として付き合っていただけだなんて。
自分が話のネタに利用されていただけだと知って、今までの想い出が全て崩れ去ったわけですから。
自分だけでなく、家族の関係も粉々に崩した相手、殺意が沸いても不思議ではないですよね。
でも、最後のところで止めてくれたのは、身を挺した自分の父親だった。
結果的に父親も助かったからよかったけど、もしあのまま息を引き取っていたら、ひかりはひかりでいられなかったでしょうね。
父親の愛情とやさしさに、ひかりは救われたのでしょうね。




○米倉紀香
ちょっと違うんだけど、話の流れ的にはツンデレキャラだったなぁ、と。
最初の頃は、自分なりのセクシー路線で攻めてたけど、父親役の大吾郎さんに言われてからは、すっかりデレてしまって。
もしかしたら、今回の件がきっかけで、今後の女優活動の方向性も変わったり……はしないか。
それにしても、撮影の前半と後半で、かなりキャラクター性が変わったような。
最初の頃は「あれ、何かこれエロゲとかである展開だ」という感じだったけど。
後半は台本通りというか、大吾郎さんを本当の父親のように思いながら演じていたみたいだし。

それにしても、用意した衣装はどんな感じだったんだろう。
稲川監督が「用意したのと違う」って言ってたということは、あのバスローブは自前のもの……?
常に持ち歩いているとは思えないし。




○野本宗一郎
全体的に「やさしいお父さん」という印象が強いですね。
雄二に対して、あまり強くは勉強するように言っていませんし。
ひかりの事も、そこまで心配していないというか、そっと見守っているというか。

雄二が本当に司法試験を受けたいと思っているのか。
もしかしたら、自分たちの押し付けなのではないだろうか。
もしそうだとしたら、自分が親にされてきたことと同じことを、雄二にしてしまっているのではないか。
そういった気持ちが心のどこかにあったから、「受けたがっているのだろうか」と、和美に聞いたんでしょうね。
雄二はそのような素振りを見せないけど、本当に自分から受けたがっているのか疑問に感じて……。

完司に過去を晒されてからの表情は、今の幸せが完全に崩される事への恐怖に怯え、今までの優しい表情は一切なくなりました。
家族のもとから逃げようとしたときに救ってくれたのは、妻の和美の存在でした。
前半の最後は父親らしい、立派な最期を迎えたと思います。
生きてたけど。




○松平大吾郎
時代劇っぽさが抜けない大吾郎さん。
セリフだけでなく、演じる時の衣装からして既に時代背景がおかしいというか。
さすがに刀を差したまま外を出歩くのは、違う意味で危険極まりない気がするけど。
バスローブで出ていく娘の父親だから仕方ないか。

顔合わせのシーンで、ひかりだけでなく佳那子も巻き込んで「子供たち」呼ばわりしてたのが、個人的には良かったです。
セオリー通りだと、ひかりだけが子役扱いされるのでしょうけど、佳那子まで子役に見られるとは……。
大吾郎さんの目には、2人は孫に見えたんでしょうかねぇ。

その代わりというか、悪魔の手下たちを片付けるシーンはかっこよかったですね。
……いや、真知子じゃないから惚れないけど。




○野本和美
実は精神的に一番強かったのが和美さんですよね。
「母、強し」という感じで。
夫が過去に殺人を犯したということを受けてもなお、夫を支え続ける強い意志の持ち主。
逃げ出そうとした宗一郎を引き留められたのは、和美さんが居たからこそ、ですよね。

後半では、麻耶の母性本能を目覚めさせたり、割と重要な役回りではありましたよね。
アナウンスの原稿読みは……というか、ニュースなんだから原稿読んでも、自然な流れではありますよね。
あまり原稿に目を向けないのが、実際のアナウンサーではありますけど。




渡辺麻耶
かわいいから許す
というのが全てでしょうね。
かわいいというよりあざといという感じだったけど。

最初の頃のような母親だったら、きっと誰もが苦労するんだろうなぁ……。
演じているだけだから、「かわいいから許す」が通用するわけだけど。
実際にあの感じの母親だったら……幼いころから変わらなければ、それが普通になるんでしょうね。

母性が目覚めてからは、今までとは見違える演技を見せてくれました。
カットの声が掛かると、普段のアイドル的まややに戻りますが、それまではしっかりと何事も受け止められる母親になっていましたね。




○野本雄二
両親からの優しさやプレッシャーに押し潰されそうになっていて、もしかしたらその手で……。
とハラハラしていたのですが、結果的に完司が事実を明らかにしたことで、自ら手を下す事は無くなったんですよね。
野本家が崩壊したから。
もし崩壊していなかったら、もしかしたら雄二も寝ている間に両親を自分の手で殺めていたかもしれない。
場合によっては、姉も含めた3人を……。
そういう解釈をすることも出来なくはないですよね。
完司が恩人とは思えないでしょうけど。姉の件がありますからね。

あの一件があってから、自らの意思で司法試験に臨むようになった。
結果はどうなったかはわかりませんが、相当苦労するでしょうね。
試験自体はそんなに簡単なものではありませんから。




○パク・ヒョンジュン
この作品で一番濃いキャラクターだったと思います。
日本語が不慣れだからという理由で、「パクって名前、気安く、呼ぶなよ」って笑顔で言う先制パンチから始まり。
割と毒舌ばかり笑顔で言っていたと思います。
本人悪気があるのか無いのか、はっきりとはわかりませんでしたが。
間違いなくわかってるだろうけど。

カタコトの日本語も大変だったでしょうけど、それよりも朝のシーンが一番大変だったでしょうね。
土日公演しか観てないのですが、金平糖とか甘いお菓子が多いだけでも大変だったのに。
千秋楽は牛タンチップス・プリン・まんじゅうの組み合わせですからね。
近くにあった自然なコンビニで調達したそうです。
特に牛タンチップスの香りが強いらしく、かなり苦労されてました。




○橋爪良太
ずっといる存在だけど、実は一番関わりが無い人物だったような。
友達の父親が殺人犯だった、友達が殺人犯になった。
自分の家族が何かをしたわけではないんですよね。
予備校の犯人は『少年』だったので、前半のシーンで一緒に居た子とは違うと思いますし。
実は男の子で、あの子が犯人だったという展開はないよね……。

ある意味、どこにでもいるような少年で、特に目立ったこともしない。
例えば前半のシーンで、雄二が「自分の父親が殺人犯だった」と知った時に、慰めるといったシーンがあれば別ですけど。
前半のシーンでは、「雄二の友人で、同じ予備校生が殺人を犯した」くらいしか情報が無いんですよね。
そこで、映像化の時に色を付けられたのかな……。




○原口彩
勤めていたテレビ局を退社して、フリーアナウンサーに転身したことで、色んな事に挑戦することを決意。
その一つ目として、男の子役をやる事になったわけですが……。
きっと努力をした結果なのでしょう。
男になるには『男らしさ』が必要。男らしさ……漢らしさ……といったのが、なぜか不良という方向になってしまったわけで。
原口アナなりに、男らしさを最大限表現するために、あのようなキャラ作りになったのかもしれません。

最初の出番の時は、まだ不慣れな部分が多くてぎこちない演技をしていました。
しかし、休憩の後は自然な男の子役を演じられていたと思います。
実際の年齢よりはかなり年下の男の子って感じだったけど。




○沼田完司
ジャーナリストとして、前半では『仕事の鬼』になっていました。
恐らく、ひかるの事は本気で愛していたのでしょう。出逢った当初は。
しかし、佳那子からの情報を手に入れてから、ひかるの父に対して疑いの目を向けるようになり。
両親に紹介されることになった時が勝負だと思っていたのでしょうね。
情報を知った時から、愛の形が歪んでしまったのだと思います。
『婚約者』ではなく『利用できる者』という認識になってしまったのかと。

両親に会う前に色々と準備をしていたのは、手にした情報が確かなものなのか、確実性をさらに高めるべく動いていた。
「二人にとって大切な存在」と言って佳那子を紹介したのは、完司にとっては重要な情報を提供してくれた相手。
ひかるにとっては、佳那子がひかるの父親を恨んでいるから。
最初に観た時、「二人にとって大切な存在」というのが引っ掛かってたんですよね。
いくら仕事で大きなネタを持ってきた存在だとしても、そこまでの存在なのかなって。

映像化の時の配役がサタン夕暮だったのは、婚約者を裏切るという行為が悪魔のようなものだったからでしょうか。




○サタン夕暮
キャラクターが濃いというか痛々しいというか。
パク・ヒョンジュンのインパクトが強すぎたのかもしれないけど。
とりあえず『地獄の』と言っておけば、悪魔っぽいと思ってるのは間違いなさそうです。

悪魔という設定ではあるものの、どこか愛嬌があるように感じられるんですよね。
親しみやすい悪魔というか。
サタン様だからか、来るものは拒まずに受け入れてくれますし。
自分の欲求のためとはいえ、必要以上の事は避けるようにしますし。
何より、行動に無駄がないので、実は賢いキャラクターだったのではないでしょうか。
あまりに秀才だったから、ふと「このままで良いのだろうか」と思い始め、自問自答した結果がサタン様だったのではないでしょうか。




○須田佳那子
宗一郎の妹の娘。
最初の頃、「母は『殺人者の妹』として、まともな職にもつけず……」という話をしていた時に少し疑問に思ったんですよね。
じゃあ、誰と結婚できたんだろうかって。
あまり大きな表現ではなかったのですが、あの話からすると、身売り的な事をしたのかもしれませんね。
その時に出来た子供が佳那子だった。と。
生活の上では苦労が絶えなかっただろうけど、きっと佳那子は母親に愛されていたんでしょうね。
父親は誰かわからないけど、自分の大切な愛しい子を、ここまで成長させたのですから。

後半のシーンでは、ひかりと一緒にいる事が多いのですが、どことなく打ち解けている気がしたんですよね。
年齢設定までははっきりと分からないのですが、恐らく同い年くらいなんでしょうね。
見た目はひかりよりお姉さんって感じだったけど。
その辺はやっぱり、血のつながりがあるからということなんでしょうね。




○太田真知子
弁当屋だけど撮影の手伝いをやったり、今回は役者として活躍するわけですが……。
ぴんきゅさんかな。
本業は弁当屋なんでしょうね。たぶん。
でも、一度役になりきると、迫真の演技を見せてくれるのは、いつも稲川監督のそばにいるからなんでしょうね。
役者ではないという点では、野本家の皆さんと同じはずですから。

惚れっぽいタイプだったけど、かっこ良かったりかわいかったり、割と許容範囲が大きかったですね。
サタンの時は、惚れたというか悪魔の手に染まったという感じだったけど。
弁当屋ながら、大吾郎とのシーンはかなりぐっとくるものがあったし、良い女優になるだろうなぁ……。




○稲川美加
韓流ドラマやらミュージックビデオやら、幅広い作品を生み出す監督さん。
カットが掛かったタイミングで、役者が不安になっている部分をしっかり褒めて、不安を解消させていたのは、きっと監督の才能なんだろうなぁ。
褒められることで、役者の演技に対する姿勢がどんどん良くなっていくわけだし。
演技が良くなれば、作品のクオリティーも上がりますからね。
そうやってヒット作を世の中に出し続けたのかもしれませんね。

ちょっと「ずるいなぁ」って思ったのは、実際の撮影シーンの時のこと。
他の人はあまり笑うわけにはいかないけど、監督は素で笑っていても「面白がっている」という演技にしか見えないという特権がありますよね。
その方がある意味自然体だから良いんですけどね。
千秋楽のシーン5の撮影時、サブステージの椅子に座った時に「息切れた……」と心の声が漏れてたのには、笑いそうになったけど。




○木下洋平
ADという役柄だからか、本編ではそこまで重要視されないというか。
小道具とかの雑用係といった感じになっていましたね。
舞台上の台を移動させたり、監督の椅子を用意したり。
ある意味、裏で支えていた人物といったところでしょうか。

その代わりといった感じで、前説も担当していました。
毎回同じ内容でやるのかと思っていたのですが、どうやら色々変えていたようですね。
千秋楽は大変なことになってたけど。




3公演観た感想を、ざっと書き記してみました。
最後に、日曜日の公演で特に注目して観ていた役者さんについて触れたいと思います。
注目して観た理由は、その役者さん扱いで予約したからなんだけどね。




小日向茜さん
今回のヒロインを演じていました。
前半パートでは、表情の一つ一つが素敵でした。
完司に真実を告げられた時の、魂が抜けたかのような瞬間や、誤って父親を刺してしまった時とか。
もちろん、デート中の幸せそうな表情も良かったです。

メインは後半パートになりますかね。
ヒロインではありましたが、話の中ではツッコミ役として活躍していました。
そのツッコミの仕方が何度観ても心地良いんですよ。
何だろう。ツッコミに安心できるというか。
ボケも大事ですが、ツッコミもしっかりしていないと、コメディー作品は成り立たないんですよね。
ボケとツッコミがうまくいったかというのは、客席の笑い声を聞けばすぐにわかります。
客層によって笑いのポイントが違う部分もありますが、その笑い声が多ければ多いほど、上手にできたと言っても良いと思います。
今回の公演、随所に笑いが起きていたところからも、素晴らしいツッコミだったと思います。

ポイントはもう一つあって、サブステージでの演技ですね。
メインステージの模様が気になりますが、サブステージでも物語が繰り広げられていました。
例えば千秋楽で、パク・ヒョンジュンが頑張って朝ごはんを食べるシーンの時、一生懸命「がんばれーがんばれー!」と応援してる姿にやさしさを感じたり。
その後、パクが「外で食べる」と言った時、ぼそっと「あ、逃げた」と呟いたのは誰だったかな……。
特に大吾郎さんが紀香に刺されるシーンで、自分の実体験を思い出して涙を流す姿が印象的でした。
この時、涙を拭う仕草をしてたとかではなく、実際にすーっと目から涙が零れ落ちてたんですよ。
その姿を観て、ひかりの気持ちがすごく伝わってきたし、何より涙を流す演技力に魅せられました
このシーンは、メインステージが山場を迎えているので、そちらに注目するべきなのかもしれませんが、それでもサブステージの様子が気になったので……。
サブステージ最前だったから気付いたことなのですが、毎公演そうだったのかな……。
ちなみにその後、大吾郎さんがなかなか切腹しなかったので、流した涙を拭ってましたけど。
ひかり的には「今までの感動を返せ!」って感じだったんでしょうね。

個人的には、完司がひかりを見失った時に、小さくジャンプする姿がかわいらしくて好きでした。
あと、終演後の面会時に『カラスカ』好きと伝えただけで、「(大仲)マリさんより大きいですよ」と言ってくる辺りはさすがですね。
なお、どちらが大きいかに関してはノーコメントで。




☆鈴木永梨奈さん
最初は「アナウンサー役かー」くらいにしか思わなかったのに、後半はまさかのヤンキーになるとは……。
かなりあらぶってたけど。

前半はニュースのシーンだけですが、そのニュースのシーンが一番緊張したのではないでしょうか。
きりっとした表情で、セリフを一切噛まずに言わなければなりませんからね。
3公演観ましたが、一度も噛むことなく終えたのは素晴らしいことだと思います。
あと、内心ほっとした。

後半は男の子……というより、ヤンキーの青年役でした。
恐らく今まで経験したことのない役柄だったと思います。
ヤンキーというだけでも大変なのに、姐さんじゃなくてアニキっていう方ですからね。
そんなに声が低い方ではないし、低い声は遠くまで届きにくいので、それなりの声量が必要になるんですよね。
千秋楽まで喉が持つか心配でしたが、無事に終えて何よりです。
今回のような振り切った役は珍しいですが、今後の経験になれば良いですね。

麻耶との絡みの時、どことなく男らしさが出ていたと思います。
年齢的には少し幼い感じもあったけど、雰囲気はまさに母と息子という印象を受けました。
今までの流れがあったからこそ、そう思えたのかもしれません。
そういった意味では、後半の頑張りで役作りが出来てたんじゃないかなって思います。
ちなみに、動きが激しすぎて、ちょっとドキドキしてたのは秘密。セクシーだったかというのは……。




思ったことをただただ書き連ねてみました。
感想ですが、面白かったかどうか、あえて書かなくていいかなって。
面白くなかったらここまで色々書けないし。
ダメ出ししまくるっていう手もあるけど。

長くなりましたのでこの辺で。