未定

未定。すべてが未定。

人生は未定。何も定まってない方が、自由に生きる事が出来る。

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2018年7月以前の記事(アメブロ):https://ameblo.jp/kumai-3







【舞台感想】フリスティエンターテイメント『幻想のリチェルカーレ』

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日曜日の昼夜公演を観てきました。
今回は2公演のみなので、感想はざっくりとまとめます。
あらすじは

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フライヤーの裏面を見ていただくとして。


今回もダンスがあるという話でしたが、オープニングにあるという驚きが。
カラスカ公演に慣れると、逆に違和感を覚えるという……。


中盤くらいまでは、珍しくバッドエンドのお話になるのかな……と思ってました。
最初のシーンに繋がったところでおしまい。という感じで。
でも、そのままでは終わるのは不自然。
やっぱり最後は無事に解決して、めでたしめでたし。という終わり方でしたね。
エピローグが若干強引な感じがあったけど。


物語は、4つの平行線上の世界で繰り広げられていました。
大まかに世界をまとめると、貴族の世界学校(高校?)の世界青春の世界スポーツ(アモーレ)の世界です。
それぞれの世界に、それぞれ同じ名前(若干異なるけど)の人物が存在します。


貴族の世界では、サラとセイラが上流階級のお嬢様、タケが2人の父親、アリスが下流階級のお嬢様、アンナとマリーが庶民でした。
クソ(※フライヤーの表記のままにします)は、とある劇団の演出家、その次回作にジョージとヒロが参加しているという設定です。
次回作にサラとセイラへの出演依頼が来るところから話が動きます。


学校の世界では、サラとセイラが姉妹、アリスはセイラと同級生、3人とも同じ学校に通っています。
ジョージはその学校の先輩、ヒロはアリスの犬(※アリスの家で飼われているペットの犬)、タケは学校の教師でした。
この世界線、良く考えたら割とふわっとした設定だったような。
クソは突如現れた謎の男だし、アンナとマリーってそもそも学校とは関係ないところで現れたような……。


青春の世界では、幼い頃から10代にかけての話になります。
サラ、セイラ、アリス、ジョージは幼馴染で、タケはガラクタ置き場に捨てられていたアンドロイド、ヒロはサラたちにちょっかいを出してくる近所の悪ガキといったところでした。
その後、みんな成長し、6人は仲良くなっていきましたとさ。
ちなみにクソは、アンドロイドを開発した研究者、アンナとマリーは、その研究室の助手をやっていました。


アモーレの世界……というか、まずはアモーレの説明を。
アモーレはアモーレ。それ以上でも以下でも、ない。
なんかこの世界線では、オリンピック競技にもなってるそうです。

当初は、セイラとジョージ、アリスとヒロ、マリーとタケがペアでした。
アンナはテレビ局のリポーター、クソもアモーレの競技人でした。


この4つの世界が、舞台上で同時進行していきます。
そして、一つの世界線で起きた出来事がきっかけで、他の世界線にも影響が及びます。
例えば学校の世界で、ジョージがセイラの事を本当は好きだとは思っておらず、ただ遊ばれているだけだったという嘘を、セイラが信じてしまいます。
そうすると、セイラの心はみるみる闇に覆われていきます。
その結果、青春の世界で悪と戦っていたはずのセイラが、急に魂が抜かれたかのように動かなくなってしまいます。

クソの狙いは青春の世界での世界征服でした。
タケは世界征服を行うための最終兵器として作られたものです。
それを阻止しようとしたのが、サラたちでした。
クソは、様々な世界線へ移動し、憎しみや絶望を生ませて、サラ、セイラ、アリスの心を闇へと葬り去ります。
ついでにヒロも。

その結果が冒頭のシーン、という話の流れです。
しかし、全ての世界線が繋がっていて、全ての世界線に影響を与えるなら。
どこかの世界線で、希望を持たせれば良い。光へ導けば、他の世界線で闇に堕ちた心を救えるはず。
終盤は、そういった闇堕ちした心を救っていく話になります。


個人的にはこの終盤のシーンが好き、というかアモーレの世界線が一番好きでしたね。
アモーレについては専門家ではないので、詳しくはわからないのですが……。
あと、やろうとも思わないけど。
競技を観戦している分には楽しそうでした。
出来れば、ヒロ・アリスペアのアモーレが観たかった。
あと、タケ・マリーペアが本当にアモーレ出来るのか気になった。
あの身長差は、アモーレをするにしても、かなりのハンデになりそうだし。
それを乗り越えられる技を、タケが持っているのでしょうね。

あ、審判は……まぁ、審判だからね。
あえて触れない方向で。


アモーレの世界以外であった魔法、何だか楽しそうでしたね。
というか、最初に魔法少女として現れた時のBGMがまさかの『とぅいんくる○○きゅあ』とか。
良く時代に乗れたなぁ……。

日常的に使っている言葉が、別の世界では魔法の言葉になっている。
綺麗に言えば、『言葉』は、人を喜ばせる事が出来る『魔法』の呪文なのでしょうね。
そういったことを伝えたかったに違いない。
……というのは、拡大解釈だけど。

世界観とか、いつもと雰囲気が違って楽しかったですね。
別の世界線の自分、どうしてるのかなって考えるのも面白いかもしれません。