北海道・礼文島の旅 そのさん~礼文島からの帰還~
礼文島を去る
香深港フェリーターミナルへ戻ってきました。
こちらには、フェリー航路の概要と
礼文島の案内図がありました。
こうやって見ると、まだまだ巡れていない場所もありますし、何より各所ともじっくり見られていませんからね。
『北のカナリアパーク』をはじめ、知床地区には行く事が出来ませんでしたし。
4時間では、さすがに無理がありましたね。
ターミナル内へ入ります。
このパネル、首から上だけソフト素材で立体的に作られているんですよ。
なぜ全部パネルにしなかったのか……。
乗船口にも居ました。
『桃岩猫岩展望台』を出たのは、フェリー出航の35分前の事でしたが、フェリーターミナルまで思ったよりも早く到着出来たので、乗船締め切り時刻まで少し余裕があります。
ちょっとだけ表に出て、フェリーの様子をうかがいにいきます。
帰りはフィルイーズ宗谷に乗船です。
利尻富士との一枚。
さて、そろそろ時間のようです。
こちらのメッセージに見送られながら出発です。
礼文島はまた機会があったら訪れたいですね。
利尻島とセットで毎年訪問してもいいかなって思うくらい。
乗船して一枚。
この景色とも、もう少しでお別れです。
出港時の写真を……と思って撮影したのですが、海の色が全然違いますよね。
比較してみます。
まずは稚内港を出た時の海の色です。
次に航行中の海の色です。
最後に香深港(礼文島)の海の色です。
こうやって並べると、色の違いがはっきり分かりますね。
稚内港の海の色も決して悪くないのですが、残りの2枚に比べると……という感じですね。
香深港フェリーターミナルを離れます。
一般公開されている船を横目に、船は稚内港を目指します。
つか、テントのおっちゃんが暇そうにしてる。
礼文島全体の様子を。
船はどんどんと礼文島から離れていきます。
いつの間にか、利尻富士の山頂も見えるようになっていました。
ついさっきまで、あの島の中を走っていたんですよね……。
そして、ウミネコが見送りに来ました。
ウミネコ「何か用か?」
礼文島がどんどんと離れて……
フェリーだからなかなか遠くならないんですけどね。
礼文島に向かうフェリーが見えました。
時刻的に稚内からのフェリーですね。
礼文島へ向かうフェリーを後ろ目に、稚内港を目指していきます。
利尻島の風景
礼文島がどんどんと遠く
遠く
フェリー乗船から1時間が経過しました。
さっきからコメントが少ない理由があります。
景色が変わらないので、何もすることが無いのです。
往路はこれからどんな景色が見られるか、というわくわく感があったのですが、帰りはそういったものがなく。
単に帰るだけの行程でしかないんですよね。
暇になった時に船内を散策してみました。
行きはボレアース宗谷、帰りはフィルイーズ宗谷ということで、どちらもカーペット席のみのフェリーでした。
もう1隻のフェリーには、2等も椅子席があるようです。
くつろげるという点では、今回乗船した2隻の方が良いですね。
このカーペット席を確保する為に、みんな並んで待っていたようです。
個人的には甲板席しか興味無かったので、全く影響はありませんでした。
行きは流れる景色をずーっと眺めていましたが、さすがに疲れもあったので、甲板にあるベンチに座ってる時間もありました。
風が心地良く、行きよりも揺れが少なかったので、全く酔う事はありませんでした。
というか、焼尻島の時が異常だったんだけど。
乗船から1時間半。
ようやく稚内が見えてきました。
ここまでくると、もう少しで下船です。
このくらいの航海だったら、まだまだ乗っていても大丈夫ですね。
飽きるけど。
そして、船は無事に稚内港フェリーターミナルに入港しました。
稚内での昼食
稚内到着後、まずは昼食をとることに。
フェリーターミナル内のレストランは日曜日は休業でした。
最初は移動するのも面倒だし、レストランという選択肢も考えたのですが、それは無理だったようですね。
仕方ないので、駅前の方に行って何かないか、探してみます。
稚内フェリーターミナルから稚内駅までは、徒歩で15分ほどで到達出来ます。
その間にあるのは、前日に利用したセイコーマートくらいで、飲食店はありませんでした。
稚内駅は鉄道の駅と道の駅を併設した場所で、飲食スペースもあります。
飲食スペースのメニューを眺めたのですが、個人的にあまり気が乗らなかったので回避しました。
コスパを考えたら……ね。
駅前ではお祭りをやっていたのですが、焼きそばやフランクフルトといった、メニューとしてはごくありふれたものなのでパス。
他に何か無いかと探していたところ、見つけました。
線路内にいるシカです。
カメラをズームして撮影してみましょう。
飼われている様子もないのですが、野生なのでしょうか。
それとも、除草の為に放たれたシカなのでしょうか。
たまに北海道の列車で「シカと衝突」というのがありますが、もし野生のシカだとしたら、こういったシカが事故に巻き込まれてしまうのでしょうね……。
少し歩いて行くと、何か建物の方を気にしている人が遠目で見えました。
何か植物か動物がいるのかな、と思いながら近づいてみたところ。
シカ(オス)がいました。
最初は逃げ出すかな、と思ったのですが、この距離に居ても逃げる事はありません。
じっとこちらを見つめてきます。
あまり近づいて、相手を刺激するのも良くありませんので、このまま立ち去る事にします。
下手に刺激して、立派な角で攻撃されたら明らかに負けるし。
さて、昼食ですが
これ見たら誰だって食べたくなるでしょう?
えっ、何か問題でも?
満腹になったところで、売店を軽くチェック。
特にめぼしいものがなかったので、空港連絡バスの時間まで、フェリーターミナル内で待機します。
空港連絡バスですが、飛行機の時刻に合わせて運行されるので、フェリーの時間と合わない
空港連絡バスは、フェリーの時間ではなく飛行機の時間に合わせて運行されてますので、フェリーの時間と合わない事が多々あります。
また、飛行機の到着が遅れた場合、空港連絡バスの出発も遅れますが、フェリーが遅れても接続待ちはしません。
もし乗り遅れた場合や、接続が合わない時は、待機しているタクシーで移動する事になります。
今回は時間に余裕がありますし、空港連絡バスを待つことにしました。
ちなみに、フェリー到着後にすぐタクシーに乗り込めば、夏の間だけ運航されている羽田直行増便(15時30分発)に間に合いそうでした。
ただ、フェリーが定刻通りという保証はありませんし、乗り遅れた時の代償が大きいですからね。
焦って移動する事にはなるので、それなら余裕を持って移動した方がいいですからね。
稚内空港から羽田空港へ
連絡バスに乗り込んで40分ほどで、稚内空港に到着しました。
羽田直行便ではないので、乗客は思ったよりも少なめでした。
空港に到着後、少しだけ休憩したのちに搭乗口へ。
今回は無事に飛びますように。
搭乗口通過は、一般搭乗のトップで。
待っててもやる事ないし。
お約束の一枚を。
座席はというと
プロペラの真横でした。
一応、外が見えるあたりを狙ったんだけど……。
座席数が少ないので、一般搭乗もさくっと終了。
これが大型機となると、なかなか終わらないんですよね。
飛行機は定刻通りに離陸しました。
順調に高度を上げて
天売島と焼尻島の横を
それぞれ通過していきました。
フェリーと違って、あっという間に見えなくなってしまいますね。
ドリンクサービスは、気流の関係からか、アップルジュースのみの提供でした。
ちょうどアップルジュースを飲みたかったので、いただくことにしました。
とりあえず、夕陽を狙おうかと思ったのですが、時間帯的に夕陽になる前に新千歳空港に着陸しました。
到着は2番搭乗口とのこと。
そして飛行機は、誘導路の途中で停止。
離陸機の通過待ちかな……と思ったところで機長の登場。
地上にいるタイミング、通常と異なるタイミングで機長が登場する場合、機長は悪い知らせしか持ってこない。
何があったのかと思いきや……。
使用予定の駐機場に、前の便がいるから5分くらい待つ。
ということでした。
良かった。大した事なくて。
てっきりタイヤがパンクして動けないとか、そういったレベルの問題かと……。
暇だったので、LED照明を。
大型機よりも先進的な感じがするのは気のせいでしょうか。
あと、新千歳空港には、こんな機材もいました。
調べてみたところ、『グローバル・ジェット・オーストリア』のビジネスジェットらしいです。
結局、5分くらい待ったあと、どういうわけか当初と違う駐機場に入りました。
乗り継ぎには影響ないからいいんですけどね。
乗り継ぎ便は15分ほど遅れ。
といっても、ここからはプレミアムクラスなので、ラウンジでゆっくりさせていただきました。
こういう時、ラウンジが使えると楽ですよね。
飲み物は自由ですし。
Wi-Fiも使えるし、コンセントもあるので、気兼ねなくスマホで暇つぶせますし。
プレミアムクラスとはいえ、窓側の座席ですし、何より乗客はかなり多かったので優先搭乗でさくっと。
座席について、一般搭乗が終わるのを待ちます。
結局、25分くらい遅れての出発となりました。
この日は東北地方に前線が伸びているので、その辺りを通過するタイミングで揺れるかな、という予想していました。
あまり影響が無ければ良いのですが……。
ベルト着用サインが消えて、機内食が出てきました。
配膳が終わるタイミングくらいから、徐々に揺れが続くようになりまして。
飲み物がこぼれるのではないか、と心配になってしまったり。
汁物から先に消化して、後はゆっくりいただきました。
食事が終わる頃には、前線付近も通過したようで、揺れが落ち着いていました。
機内プログラムは特に興味のない内容だったので、寄席を一通り聞いていました。
うちの場合、機内プログラム、寄席、ラジオのいずれかで、機内の暇つぶしをしています。
あとは、Wi-Fiの使える機材だったので、飛行機の様子を伺いながら。
飛行機は結局、20分ほど遅れで羽田空港へと着陸しました。
総括
礼文島へ行く前は、そこまで重要視していませんでした。
正直な話、4時間もあれば充分巡れると思っていました。
というか、レンタカー店の人も「4時間あれば充分巡れる」って言ってたし。
天候にも恵まれたというのもありますが、礼文島には何度でも訪れたい景色がありました。
花とかは詳しくないし、ハイキングする体力もありませんが、もっと時間を掛けて、一つ一つの場所を巡りたいと思いました。
今回は時間が無かったのと、観光バスとの追いかけっこ状態だったので、ゆっくり見られなかったですし。
本当に全部をじっくり巡るには、レンタカーでも最低でも6時間は必要だと感じました。
礼文空港行かなかったり、道に迷わなきゃ良かったというのもあるけど。
時間の都合で巡れなかった、島の南側部分も行ってみたいですし、またいつの日か訪れたいと思います。
ただ、一番のネックは移動手段なんだよな……。
どう頑張っても、関東からだと到着が夕方になってしまうし。
その時点でレンタカー借りるという手もあるけど、島料金なので高くついてしまうという……。
稚内でレンタカー借りて行くよりは安いだろうけど。
やっぱり、利尻島と絡めて行くのが一番かな。