北海道・礼文島の旅 そのいち~礼文島初上陸~
概要
SFC修行をしているのもあって、旅行の頻度が高くなっていますが、3週間ぶりに北海道へ行ってきました。
今回の目的地は、礼文島です。
礼文島は地図で分かると思いますが、北海道の北部(道北)にあります。
礼文島へ行くには、稚内か利尻島からフェリーを利用します。
検索すると、『礼文空港』というのが出てきますが、現在は休止中のため利用できません。
そんな北海道の離島に行ってきました。
稚内空港へ
まずは稚内空港へと向かいます。
前回と同じ便で移動となります。
同じ便だったからか、今回もWi-Fi未対応の機材になりました。
その代わり、ラジオが聴けるので良いんですけどね。
今日は満席の予約とのことでしたが、普通席にも若干の空席が見られました。
そして、プレミアムクラスの方は、半分しか埋まっていませんでした。
しかも、進行方向左側の座席しか埋まっていないという状態。
隣にも人が居たのですが、右側の空席へと移動したので、今回も隣が空席の状態での移動となりました。
安定飛行となったところで、朝食が用意されました。
こちらが今回の朝食となります。
スープはネギが主体となっていました。
個人的には前月のオクラの方が好みでしたね。
外の景色はすっかり秋めいてきていますね。
しばらくすると、利尻島と
礼文島が見えてきました。
連絡バスでフェリーターミナルへ
最近の旅行は、空港からレンタカーという事が多かったのですが、今回は空港連絡バスに乗って移動します。
見た目が東急バスっぽいのは、宗谷バスが東急グループだった名残です。
バス乗り場には、フェリーターミナル行きと、宗谷岬経由フェリーターミナル行きが停車していました。
フェリーターミナルへ向かうには、前者の『フェリーターミナル』と書かれたバスに乗り込みます。
宗谷岬経由のバスも、最終的にはフェリーターミナルに到着しますが、到着が15時30分となりますので、これから向かう礼文島行きのフェリーには間に合いません。
バスに乗り込んで40分ほど。
稚内フェリーターミナルに到着です。
入口には、フェリーターミナルから向かうことのできる利尻島と礼文島の案内がありました。
ちなみに今回は礼文島の方ですが、利尻島の方は地図の通り、道路が環状線状になっているので、文字通り島を一周して観光することが出来ます。
礼文島は島の西側に道路が無いため、折り返してくる事になります。
正確にはハイキングコース的なものならあります。
フェリーの乗船ですが、指定席となる1等客室などは予約が可能です。
2等の自由席は当日、窓口または自動券売機で乗船券を購入することになります。
自動券売機は現金とEdy対応です。
クレジットカード利用する場合は、窓口にて購入することになります。
窓口は乗船の1時間ほど前から開きますので、時間がある場合はその間に買い物などを済ませておきましょう。
実際、空港連絡バスが予定より30分程度遅れての出発となったのですが、窓口が開放される30分ほど前には到着しました。
フェリーは定員に達し次第、受付終了という事だったので、窓口が開く時間に並んで待機していました。
そして
往復の乗船券を無事に入手できました。
なお、往復割引はありませんが、乗船する予定があるなら購入しておいた方が良いと思います。
特に帰りは、島巡りやお土産探しに時間を取られてしまいがちです。
乗船券が予め用意されていれば、出港の10分前までに乗り場へ到達すれば間に合います。
ちなみに結果論ですが、割と時間に余裕が無かったことを先に述べておきます。
乗船券を手に入れたら、お待ちかねの昼食タイムです。
セイコーマートのホットシェフ(さんま蒲焼重)です。
フェリーターミナル内にはレストランもあります。
場所は乗船口のある2階です。
ちなみにセイコーマートはフェリーターミナルを出て5分ほど歩いたところにあります。
稚内駅前にもセイコーマートはありますが、そちらはホットシェフが無いので、利用するならフェリーターミナル近くのセイコーマートが良いです。
セイコーマートのホットシェフですから、美味しいのは言うまでもなく。
それでいて低価格という、とてもありがたい存在です。
のんびり食事をしていると、乗船待ちの長い列が出来ていました。
2等は自由席ですので、より良い場所を確保しようという事でしょう。
実際、乗船口に来た段階で、場所取りの荷物が置かれていたくらいですし。
うちは甲板さえ出られれば、座席は無くても耐えられるので、列が捌けるのを待つことにしました。
礼文島へ
ようやく人が捌けたところで乗船しました。
乗船した景色を撮影しようとしていたら……
渡り板が外されました。
そして
扉が閉まりました。
どうやら、最後の乗船客だったようです。
フェリーは定刻通りに出航となりました。
稚内市内に別れを告げます。
こちらは、稚内フェリーターミナルを出てすぐの海面の様子です。
湾内の航行という事もあってか、それほど速度は出ていません。
今のうちに船内を探索してみましょう。
甲板席から2階(乗船口が1階として)に行ってみます。
すると、中央に仕切りがありまして
この先にはセレブな方々しか入れない聖域となっていました。
ちなみに1等ラウンジ席は4,730円、2等席は2,470円です。
フェリーが沖合に出ると
このように、利尻島が姿を見せました。
これから徐々に近づいていくことになります。
しばらく潮風に当たっていると
かなり遠くに来ていました。
といっても、ひとつ前の画像から30分ほど経っています。
周りに対象物もないですし、見た目では全然離れていかないんですよね。
反対側を向くと
遠くにフェリーの姿が見えました。
恐らく、利尻島から稚内へ向かっているフェリーでしょうね。
先ほど、稚内フェリーターミナルを出てすぐの海面の様子を紹介しました。
こちらが出航して1時間ほど経った海上の様子です。
色が違いますね。
海の深さが違うから、でしょうか……。
礼文島が近づいてくると
お出迎えするかのように、ウミネコが平行してきました。
ところで、先ほどから手すりを掴むと、何だかざらざらした感触があったのです。
最初は砂ぼこりかな……と思ったのですが、指先が汚れていないのです。
そこで、手すりの下を覗き込んでみたところ
ざらざらの原因は塩だったようですね。
航行中、波しぶきが上がることもあったので、そういった海水が手すりに付着したのでしょう。
そして、いよいよ礼文島が近づいてきました。
建物の姿が見えるくらいの距離までになりました。
ほどなくして
香深港フェリーターミナルに入港となりました。
フェリーは定刻通りに香深港フェリーターミナルに到着しました。
礼文島に到着
礼文島に上陸!
下船すると、観光地らしく顔出しパネルがありました。
撮影される人が3人以上いないといけない仕様です。
隣には
礼文町のマスコットキャラクター『あつもん』がいました。
『あつもん』は、レブンアツモリソウの妖精だそうですよ。
ターミナル内に向かうと、様々なツアーや旅館のお出迎えが待っていました。
その中に、今回お世話になるところの方がいたので、顔合わせしてから少しだけ表に出て撮影を。
フェリーの到着を受ける形で、バスが停車していました。
こちらはストコン行きです。
前後左右には、このようなラッピングが施されていました。
このバスは定期観光バスのような感じですが、こちらは路線バスになります。
せっかくなのでフェリーの写真も。
今回乗船したのは、ボレアース宗谷でした。
ホームページで船の概要を見たのですが、座席数が夏期だと550名なのに対し、夏期以外だと500名となっていました。
確か、甲板席が50席と船内に書かれていたので、もしかしたら夏期以外は甲板席が利用できないのかもしれません。
真冬に甲板に出たいかと言われれば、出る気はしないけど……。
さらに、フェリーの隣には
海上自衛隊の『くまたか』が停泊していました。
最初は天皇陛下の護衛のためかと思ったのですが、どうやら翌日の一般公開日に合わせて入港したようで。
この日、天皇陛下は隣にある利尻島を訪問されていました。
一通り撮影したところで、車に乗り込んで宿泊先まで届けてもらいます。
今回の宿
今回の宿泊先は
『ネイチャーインはな心』さんです!
『はな心』は『はなしん』と読みます。
ここを選んだ理由はいくつかあります。
1.一人旅応援プランがある
地方の宿泊施設の場合、二名様一室からのプランしかなくて、宿が見つけられない時もあります。
そんな中、こちらは一人旅を歓迎してくれるのです。
しかも、一泊二食付きで、お値段が10,000円(税抜)とかなりお得なのです。
2.大浴場がある
「小さいながら」と言いながら、家庭のお風呂とは比べ物にならない大きさのお風呂があります。
手足を伸ばして湯船に浸かると、疲れも一気に吹っ飛びますからね。
ユニットバスでシャワーだけ……という事態を避けられます。
3.セイコーマートが徒歩圏にある
重要です。かなり重要です。
……半分冗談ですが、実際にコンビニが近くにあると、何かと便利です。
冷たいお茶が飲みたい。ちょっと一杯ひっかけたい。そんな時でも、気軽に行くことができます。
営業時間も24時までですので、夕食後の散歩がてら行くのも良いと思います。
今回、バス・トイレ付の新館に宿泊しましたが、どうやら新館に宿泊したのは、うち一人(一組)だけだった模様。
本館だとトイレが部屋に無いという事で、夜中に寝ぼけ眼でトイレへ行く時に不便かな……と思って。
部屋にあれば、浴衣が着崩れていても問題ないけど、部屋を出るとなると、さすがにそういうわけにはいきませんからね。
宿に到着したのは17時頃ですが、夕食は18時からということで、部屋で少し休んでから食事会場へ。
こちらが用意された夕食になります。
すごい豪華です。
鍋と焼き魚です。
鍋にはキノコや野菜がたっぷりです。
お刺身などの食材です。
夏という事もあって、割とさっぱりしたものが中心となっていますね。
茶碗蒸しなどもありましたが、やはり注目は何といっても
ウニですよウニ。
やっぱり旬のウニは格別ですね。
白米と
お味噌汁です。
素朴な味わいがまた素晴らしい。
夕食後に
すっかり満腹になったところで、セイコーマートまで散歩することにしました。
明日の行程上、飲み物を補給する時間が確保できるか微妙だったので、ここで行ってしまおうと思いまして。
それと、夕焼け空を撮影したかったので。
外に出ますと
夕陽にうっすら染まった利尻富士の姿が見えました。
山頂まではっきりと見えますね。
岩場ではウミネコたちが休んでいました。
今日という日が終わろうとしています。
歩き始めて5分ほどで、セイコーマート前に到着しました。
そろそろ日の入りの時刻ですね。
子供たちが遊んでいったのでしょうか。
小石がいくつか置かれていました。
何をしても、絵になる光景です。
同じ北海道でも、中心部などでは味わえない時間が、ここにはあります。
島のゆったりと流れる時間を、体感するのも良いと思います。
これだけ天気が良いのですから、星空も良く見えそうですね。
そこで、星空を眺められそうな場所を訪ねたところ、宿の向かい側にある、海へ続く階段を数段降りた辺りが良いとのこと。
周辺は明かりがあるので、海の方に行った方が見えやすいとのことでした。
実際行ってみたのですが、最初のうちは宿の明かりなどがあって、良く見えなかったのですが、だんだんと暗闇に目が慣れてくるにつれて、見えてくる星の数も増えていきました。
利尻島の時は宿の人に連れられて、星空が良く見える場所まで行ったのですが、車を降りた瞬間に広がる星空がとても綺麗で。
今回は時間が経つにつれて、徐々に広がっていく星空というのが、とても有意義な時間で。
何時間でも外で眺めていられる、素晴らしいひと時でした。
利尻島の時はいろいろ説明もあったのですが、その代わりというか時間に制約がありました。
こちらは一人で眺めているので、誰にも邪魔されることはありません。
星座に詳しくなくても、満天の星空を何も考えずに眺めているだけで、心が浄化されていきます。
他の宿泊客も来るかと思いきや、誰も来ませんでしたね。
聞こえてくるのは、波の音だけ。
本当の意味で、無数の星空を独り占め出来ました。
こうして、礼文島の1日目は終了しました。