未定

未定。すべてが未定。

人生は未定。何も定まってない方が、自由に生きる事が出来る。

このブログも未定。どのようになるかも分からない。

SFC修行している記事:https://901-sfc.hatenablog.jp/

2018年7月以前の記事(アメブロ):https://ameblo.jp/kumai-3







【感想】劇団まけん組 WALLOP☆THEATER 『最高の約束』

日曜日公演を観てきました。
午前中、家の用事を片付けてたので、入場したのは開演してから1時間後だった昼の部。
とある作品の中盤だったのですが、話の世界に入って15秒ほどで江戸川さんの脚本だと理解した

全体を観たのは夜の部。
作品は『ファイブブッキング』『夢×約束』『全国ウーマンパワー選手権』の3本。
それぞれ別の方の脚本となります。
ざっとあらすじを書くと

『ファイブブッキング』は、約束を断れない時子という女性の物語。
中学生のころ、映画の誘いを断ったことがきっかけでいじめられるようになってしまった。
その経験がトラウマになり、今では遊びの約束は絶対に断らないと誓った。断れない体質になってしまった。
その結果、ついに5人からの遊びの約束がバッティングしてしまう『ファイブブッキング』が発生。
時子はこの危機を乗り越えることが出来るのか。

『夢×約束』は、高校時代に教師と交わした約束があった。
生徒たちはそれぞれの夢を語る。教師は、生徒たちの夢がかなう事、それが夢だと告げる。
月日は流れ、恩師が検査入院をするという話が入ってきた。
お見舞いに訪れた当時の同級生、夢を実現させた人もいれば、道半ばの人もいる。
それぞれの思いを胸に、お見舞いに来たのだが……。

『全国ウーマンパワー選手権』は、ウーマンパワー、いわゆる『女子力』を競う大会。
全国大会に向けた地方大会、東京大会の決勝が行われていた。
決勝に勝ち上がった4名による、熱いバトルの末に全国大会への切符を手に入れたのは……。

という感じです。
やっぱり最後の作品だけ、何か雰囲気が違う。


どの作品も面白かったのですが、やっぱり『全国ウーマンパワー選手権』の話は安心感がありますよね。
普段から江戸川作品を観ているので、よくわからない展開しつつも、最後はきちんとまとめてくれるという。
足立区の扱いが酷かった。
ちなみにうちは、足立区民どころか東京都民ですらありません。


『ファイブブッキング』は、考えすぎというのが一番の欠点だったのかな。
本人の立場だったら、全員まとめてみんなで遊ぼうって発想になるし、逆の立場だったら同じように思うし。
時間をずらすとか日時をずらすとか、そういった事も「約束を断った」という発想になってしまうんでしょうね。


『夢×約束』は、この3つの中では一番綺麗な印象ですね。
夢というのは、そう簡単には実現しないもの。
そういったことも素直に言えること。それが教師によって一番うれしいことなのかもしれません。
うそをつかずに正直に話すこと。
それが悪いことであっても、間違ったことであっても、ウソをついてはいけない。
そして、ダメだと気付いたら謝る事。
そういう心がけをしていれば、きっと人間的に成長できる。
先生は、そういった事を伝えたかったのかもしれませんね。


朗読劇ということで、台本を持ちながら喋っていたのですが、基本は同じでも全員少しずつ違うんですよね。
台本の持ち方から、マイクの立ち位置、ページをめくるタイミング。
演技だけでなく、そういった部分に注目するのも面白かったと思います。
朗読劇だから動きはあまりないけれど、表情の違いやセリフを言う瞬間などなど、見どころはたくさんあります。
演劇はあまり観たことがないという人も、アクションが無い分、落ち着いて観られると思います。
演じる方としては、声だけで表現しなければならないので、面白さや感情が上手に伝えられるか、かなり苦労があると思います。
その辺も、上手にできていたと思います。
セリフを噛んでしまったり間違えたりというのは、厳密に言えばあってはならない事ですが、万一の時も上手にカバーする力というのも必要だと思いますよ。

上演時間も長くなかったので、気軽に参加出来て良かったです。
また機会があれば。

【ライブ感想】宇佐美 日和BIRTHDAY LIVE2020~Sweet Heart Melody~

バースデーライブに参加してきました。
今回はアコースティックライブがメインということで、着席スタイルでのライブでした。
時期柄、開催されるか危ぶまれた感じもありましたが、無事に開催されて良かったです。
マスクはしてましたが、あくまで花粉症対策なので……。

カバー曲もありつつ、全体的にはゆったりとした進行。
元気が出るタイプよりも、癒されるタイプの歌声なので、目を瞑っていると意識が遠のいていく……。
そんな癒しの空間でした。

MCも、ここ最近にしてはしっかりしていたというか。
自分の気持ちをちゃんと伝えられてたかな、と思います。
長年観てきたから、そういう視点で観てたのかもしれないけど。


個人的には、アンコールの『天気雨』ですよね。
オケでは何度となく歌われてた楽曲ですが、今回はほぼ生演奏ということで。
気のせいじゃないと思うけど、原曲よりもかなり走ってたような気が。
そういった部分も、生演奏ならではですよね。

終演後は、感染症のこともありますし、あまり長居はせず。
自己防衛と、相手に感染させるリスクを避けるため、というのが主な理由です。
また落ち着いたら、ゆっくり話でもしたいですね。

【北海道20200224】北海道・紋別から網走の旅 そのに~流氷ガリンコ号・サンライズクルーズと流氷砕氷船おーろら号~

1日目はこちら



流氷ガリンコ号 サンライズクルーズへ

この日は4時30分に起床という。
そのくらいに起きないと間に合わないんですよね。
身支度をして、ガリヤ号に乗車。
早朝便のサンライズクルーズに乗船しました。
サンセットクルーズは団体客も多かったのですが、サンライズクルーズはさすがに団体客が居ませんでしたね。


この日の状況ですが

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かなり良い条件のようです。
実際の天気予報では曇りだったのですが、綺麗な朝焼けが見えています。
流氷は港内だけでなく、沖合にもある様子。
受付時に、20分ほど延長するとの案内があったので、少し遠くにあるのかもしれません。


沖合に向かうこと10分ほどで流氷帯に到着。
この辺りで日の出を迎えます。
今年の日の出はというと……

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ここ数年で最高の状況じゃないですか。

曇りの予報だったのに、太陽の昇る部分は雲が少なくて、日の出がしっかりと見られましたし。
流氷もかなりの数が残っていました。
風向きが若干沖合にむかっていたので、ちょっと心配ではあったのですが、このように流氷も楽しむことが出来ました。
6時出発ということで、5時前には起きていないといけませんが、早起きする価値は十分にありますよ。

太陽も少し高い位置に来たので、ここからは流氷を楽しむことにします。

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朝日の光を浴びて、きらきらと輝く流氷の姿。

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オレンジ色に染まっていく流氷帯。
氷点下の冷え込みでしたが、そんなことを忘れられるくらい、素敵なひと時を過ごせました。


流氷帯を抜けて、港へと戻ります。

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時間があったので、ガリンコ号の船内設備を記録していました。
まずは鐘から。

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船内の見取図になります。

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売店横にあったのですが、これを見る人っているんですかね……。

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1階の客室です。
暖房が効いていて、全く寒くありません。

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こちらは2階の客室です。
こちらも暖房が効いています。
デッキから直接出入りできるので、流氷のところは外で、移動中は中で休むという事も出来ます。

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昨日も撮影したシンボルマークと

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船の全景です。

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太陽はかなり高い位置まできていました。

今回、ここまで撮影したのには理由がありまして。
来年、新しい『ガリンコ号』が入る予定になっているのです。
この船は『ガリンコ号』としては二代目になりますので、来年からは三代目がお披露目になるとのこと。
つまり、二代目は今年限りで現役引退……

と思ったのですが、乗務員の方に話を聞いたところ、二代目の運航が今年で最後というわけではないそうです。
今の段階では二代目の処遇は決まっていないそうです。
三代目に引き継ぐのか、場合によっては二代目と三代目の2隻による運航も検討されているんだとか。
早朝便はともかく、昨日のサンセット便は予約開始40分ほどで満席となる盛況っぷりですからね。
どうなるかは、今後の情報をチェックですね。



ひがし北海道エクスプレスバス

紋別と並んで流氷クルーズを行っている網走。
どうせなら、紋別と網走を一緒に楽しみたい。
そんな方に便利なのが、『ひがし北海道エクスプレスバス』です。
このバスは、乗車日の5日前までに利用したい区間を予約すれば、誰でも乗車する事が出来ます。
今回利用するのは、紋別から網走ですが、路線自体は層雲峡からウトロという長距離のバスになります。
路線バスではないので、乗車場所が細かく設定されていたり、観光や休憩なども設けられています。
7時30分に層雲峡の各ホテルを巡ったあと、10時頃に紋別市内のホテルへ。
10時30分頃にガリンコ号乗り場で休憩、サロマ湖のホテルを12時頃に通過したのち、網走の道の駅へ13時に到着。
14時に出発して、北浜白鳥公園、オシンコシンの滝のそれぞれで15分ほど観光をして、ウトロの各ホテルに16時過ぎに到着というコースです。
紋別市内のホテル、サロマ湖のホテル、網走の道の駅では乗車と降車が、ガリンコ号乗り場では降車のみ出来ます。
色んな区間で乗車や降車ができ、区間利用もできるという、かなり使い勝手の良いバスになっています。
通常、紋別から網走へ向かうとなると、路線バスで遠軽まで出た後に鉄道へと乗り換えますが、5時間程度掛かります。
その点、このバスなら乗り換えなし、3時間で行くことが出来ます。

この『ひがし北海道エクスプレスバス』は、この他にも合わせて12路線あり、北海道の東部を観光するのに便利なバスになっています。
毎年同じ路線があるとは限りませんが、今後の参考にしてみてください。

そしてこのバスですが、ANAの公式サイトから申し込むと、1,000円で乗車できるのです!
通常の予約ですと3,900円掛かりますので、破格の安さです。
紋別から遠軽の路線バスの運賃ですら、1,000円を超えますからね。
もちろん条件がありまして、ANA便を1区間でも利用することというのがあります。
今回の場合、紋別自体がANA便しかないので、この時点で条件クリアとなります。
仮に網走の場合、最寄は女満別空港となり、羽田からの直行便はAIR DO機材しかありません。
この場合も、共同運航便は、ANA便名義で予約すればクリアとなります。
この扱いは数年前に実施されているのですが、ホームページには数年前の情報しか掲載されていません。
いつまで続くかわかりませんが、予約する前に調べてみる価値はあると思います。


さて、『毎年同じ路線があるとは限らない』と触れたのですが、今回利用する路線も若干変化があります。
初めて利用した時は、層雲峡から紋別、網走というコースは変わらないのですが、網走出発後は折り返して紋別、層雲峡というルートでした。
しかし、翌年にはこのルートが廃止になり、現在のルートになりました。
ただ、その年は紋別市内のホテルは経由せず、ガリンコ号のみで乗降することになっていました。
そのため、ホテルからガリンコ号の乗り場まで移動する手間がありました。
今年は紋別市内のホテルも経由するようになったので、時間ギリギリまでホテル内に滞在することが出来ます。
予約するときにホテルを指定する事で、ホテルのロビーで待機していれば、乗務員の方が呼びに来てくれます。

時間になり、ここからは3名が乗車。
全体的には20名弱の乗車率でした。


少しだけ紋別市内を走行して、ガリンコ号乗り場へ。
ここで20分の休憩となりました。
紋別市内のホテルから乗車だと、わずか15分ほどで休憩になるのですが、層雲峡からの方もいますからね。
実際居たかは不明。ちなみに最初に利用した年は運休してました。

昨日から気になってたものを撮影。

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鮭……ですかね。
カニの爪といい、紋別市内には謎のオブジェが多すぎやしませんか?

トイレ休憩を兼ねて建物内に入ると

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今朝の日の出の様子が掲出されていました。
そして、流氷帯までは25分という事ですが、サンライズ便の時は10分程度で辿り着いていたので、流氷が沖へと流されているようですね。


ここの休憩を終わると、網走の道の駅『流氷街道網走』までノンストップで進みます。
周りは雪景色ということもあり、しばらくうとうとと……。

サロマ湖網走湖と通過して、網走刑務所(博物館は『網走監獄』です)を通過すれば、網走駅も間近です。
このままさらにまっすぐ進み、『流氷街道網走』には定刻より30分ほど早く到着となりました。



流氷砕氷船おーろら号

あわよくば前の便にでも……と思ったのですが、さすがに間に合いませんでしたね。
ということで、まずは館内を散策します。

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入って目に入るのがこの撮影セットです。
反対側では、吉永小百合さんの語りによる映像が流れています。

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前回来た時、ミクさん居ましたっけ……?
売店とかの通り道にあるから、気付くとは思うんだけど……。
ついでにしじみ汁の無料配布場所も変わってた。

そして

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オホーツクゆかりさんにご挨拶を。
展示物を確認できたので、早めに列に並びましょう。

おーろら号は

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このように、2隻での運航になります。
乗船している方が団体客メインの船、写真の船が一般客メインの船になります。
ただ、団体客の人数によっては、こちらにも一般客が乗船できます。
このような区分けがされているのは、団体客メインの船は、人数が揃い次第出航するのです。
今回は14時発の便になりますが、実際の出航は13時45分でした。
団体客はこの後の行程も決まっていますので、早めに帰港して余裕を持たせるのでしょう。
もう1隻の方は、満席でなければ定刻まで停泊しています。
そのため、こちらの船に乗った方が早く戻る事が出来ます。
航行時間は同じですから、時間の有効活用するには、前の船に乗るのがオススメです。


網走の流氷は

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港を出てすぐのところまで押し寄せてきていました。
話によると、前日は網走も大荒れな上、流氷帯が遠かったこともあって、午後便は欠航になったそうです。
午前便も流氷帯までたどり着けなかったとか。
1日でここまで状況が変わるんですね。

こちらの方は

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野鳥の姿が多くみられます。

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無駄にカモメもフレームインしてきます。

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網走の流氷は厚みはあまりないものの、面積の広いものが多くありました。

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画面に収まりきらないサイズのものもありました。

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流氷を眺めていると放送が入り、進行方向左側を見ると

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オオワシがいました。
1羽は流氷の上で休んでいました。
アザラシは居ませんでしたが、こうやって豊かな自然を目の当たりにすることが出来ました。

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遠くには後の出航となった『おーろら2』が見えます。
時間帯によっては、ほぼ同時出航となり、途中ですれ違うこともあります。

1時間ほどのクルーズも終わり、下船します。

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網走の方は船が大きく、多少のことでは揺れる事が無いので、船に酔いやすい人でも楽しめると思います。
こちらは前方の客席が特別席となり、別途料金が必要になります。
この日は割と多くの方が利用されているようでした。



鮨ダイニング 月

少しでも早く移動したかった理由はこちら。

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『鮨ダイニング 月』さんです。

こちら、道の駅から少し離れたところにあり、バスで移動することになります。
バスは網走駅や網走バスターミナルを通って、道の駅『流氷街道網走』の近くを通ります。
道の駅の前にバス停がありますが、ここは通りませんので注意です。
道の駅からは、駐車場の入り口、信号のある交差点を海を背にして少し上ります。
信号2つ目、網走市役所が左手にある交差点を右に曲がりますと、写真屋さんの前辺りにバス停(東3丁目バス停)があります。
ここから、つくしヶ丘団地または小清水(つくしヶ丘経由)行きに乗ります。
小清水行きは本数が少ないのですが、つくしヶ丘団地行きは40分に1本の割合で来ます。
このバスで駒場5丁目』で下車します。
バスを降りたら、進行方向に歩いて行くと数分で到着します。
バス停からも看板が見えるので、迷うことは無いと思います。
網走駅、網走バスターミナルから乗車の場合、バス停を確認して乗車してください。

時刻は15時を過ぎたところ。
回転寿司店なのですが、食品ロスの観点もあり、この時間はネタが一つも回っていないのです。
お昼時に来た事ないからわからないけど、さすがにお昼時は何かしら回ってると思う。
ということで、注文は全て紙に書いて頼むことになります。

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まずは『釧路産 炙りフグポン酢』から。

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続いて上から『道内産ニシン』、左が『道内産 活ホッケ』、右が『ローストビーフ』です。

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『生うに』も来ました。

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『サーモン』と『とろサーモン』です。
左が『とろサーモン』です。

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『さんま』と『いわし』です。

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最後はこの店の名物『オホーツクロール』です。
さすがにちょいと贅沢しすぎた感じがありますが、せっかくの旅行ですからね。


ちなみに帰りのバスは、道路の反対側、ローソンの前にあります。
帰りは空港連絡バスの都合で、網走バスターミナルで下車。
ここからだと始発になりますし、乗車券をあらかじめ窓口で購入できるので便利です。



帰りの飛行機の話は、こちらにまとめてあります。



総括

今回は最初から不安の幕開けとなりましたが、無事にたどり着いて良かったです。
流氷に関しては、ここ数年間で一番だったのではないでしょうか。
というか、同一行程で紋別と網走の両方で流氷見られたのは、今回が初めてなんですよね。
昨年は紋別と網走で流氷を見られましたが、別日程だったので……。
いつどうなるかわからないですからね。
行ける時には行きたいものです。

【北海道20200223】北海道・紋別から網走の旅 そのいち~流氷ガリンコ号・サンセットクルーズ~

概要

毎年恒例となりつつある流氷クルーズです。
今年は例年通り、1日目は紋別へ、2日目は網走へという行程です。


飛行機の話はこちらにまとめてあります。



紋別市内へ

空港からの無料連絡バスに乗車。
座席がほぼ埋まる程度の混雑で、最初のうちは立ちながら移動。
着陸した時点で、かなり吹雪いていましたが、天候は一向に良くならず。
地吹雪のようになって、視界が遮られることもあらいました。

いつもなら、お土産品を購入してからホテルへ向かうのですが、吹雪という状況だったので先にホテルへ。
チェックインの時刻よりもかなり早かったので、荷物だけでも預かってもらうことにしました。
すると、既に部屋の用意が出来ているとのことで、チェックインする事が出来ました。
空港連絡バスがこの時間に到着するので、それに合わせて部屋を用意してくれているのでしょうね。
天気が悪かった分、これはかなり助かりました。

ということで、今回もお世話になります。

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紋別セントラルホテル』さんです。
写真は昨年のものを使いまわしです。
その後はもちろん

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『まるとみ』さんでお土産購入となりました。
こちらも写真は使いまわしです。
使いまわすということは、昨年と何も変わってないということです。



流氷船ガリンコ号 サンセットクルーズへ

バスに乗り込み、ガリンコ号乗り場へ。
いつも思うんだけど、出塚かまぼこからマルカイチ水産まで、道道に戻った方が早い気がするんだけど。


到着した時には、既に団体客が列を作っていました。
受付に向かうと、流氷はあるものの港内航行のみになるとのことでした。
外は到着した時よりも、さらに風雪が強くなっていて、欠航してもおかしくないような状況でした。
港内だけなら風の影響はあるものの、波に関してはそれほど高くはありません。
せっかく流氷があるのですから、少しでも楽しんでもらいたいという事なのでしょう。
ちなみに流氷クルーズですが、状況によって料金が異なります。
通常料金は沖合航行で流氷がある場合に適用され、料金は3,000円になります。
流氷帯までたどり着けない場合、青海料金となり500円割引になります。
今回は、流氷はあるけれど港内航行ということで、この場合は500円割引でした
そうなると、今回の天候で流氷が無かった場合は、1,000円割引になるのかな……と思ったのですが、悪天候で欠航になる可能性が高いですね。


さて、クルーズ名だけは『サンセットクルーズ』ではありますが実際は

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こんな感じで出航となりました。
100メートル先の景色すら見えない状況です。
ただ、港の中には流氷が辿り着いていて

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このように大物も流れついていました。
全体的には

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こんな感じで、思った以上に流氷に覆われていました。
奥に見えるのが『オホーツクタワー』です。
船だけでなく、オホーツクタワーの展望台からも流氷を眺めることが出来ます。
寒いのも船も苦手という人は、こちらの施設で流氷を楽しむことが出来ます。
さすがにこの日は何も見えなかったそうです。

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船はゆっくりと航行を続けます。
本来であれば、タワーの奥にオホーツク海が見えるのですが、それすらも見えないような天候です。
天候としては完全に悪天候ですね……。

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堤防の端まで行くと、流氷が途切れていました。
流氷が港まで押し寄せた時、港内に残ったのが今回の流氷のようですね。

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波の流れがある部分には流氷が無く、あまり波の影響を受けない部分に流氷が残っています。
沖合の流氷がどのあたりにあるのか、この日は全くわかりませんでした。

この辺りで折り返しとなります。
沖合は波が高くて大荒れという様子は無かったのですが、御覧の通りの吹雪で視界ゼロといったところです。

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陸地の方を向いても、少しかすんで見えます。
左側にあるのが船乗り場です。そんなに遠くまで来ていないことがわかります。

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帰り道も、大きな流氷のある部分を通過していきます。
このような流氷を見ると、乗ってみたい気持ちになりますが、命に係わる行為なので絶対にやらないでください
どうしても流氷に乗りたいというのであれば、知床辺りで『流氷ウォーク』という体験イベントが実施されていますので、そちらに参加しましょう。
こうやってみてると、15分程度なら乗ってても大丈夫かなっていう気持ちにはなりますけどね……。

流氷は厚みが色々ありますが

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この写真が一番わかりやすいと思います。
割れ目に注目すると、氷が地層のように何段も重なっていると思います。
このように、一枚の薄い氷に周辺の水が凍りついて厚みを徐々に増していき、立派な流氷へと成長していくのです。
ちなみに、上部が白いのは、単に雪が降り積もってるからです。


じっくりと1時間ほどの航行でしたが、港内だけとはいえ、流氷が多くて楽しむことが出来ました。
それで割引料金というのですから、ありがたい話です。

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下船後、ガリンコ号を撮影。
大きなドリルで流氷を砕きながら進むので、仮に流氷が目の前にあっても問題なく航行できます。

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後方は客室となっていて、全席自由となっています。
特別席などは無いので、寒いのが苦手という人は早めに並んで、座席を確保するのも良いと思います。
今年は暖冬ということで、少し薄着でいきましたが、参考程度にこの日の服装を紹介します。


・上半身
ヒートテック+長袖Tシャツ+長袖シャツ+長袖トレーナー+ダウンコート

・下半身
ヒートテック+長Gパン+防寒ズボン

・足元
靴下+ヒートテック(厚手)靴下+厚手ブーツ


この時間帯、足元はヒートテックと厚手ブーツだったのですが、降りる頃にはかなり冷えてました。
なので、靴下は二重にしておくのが良いと思います。
手袋は必要ですが、この日は厚手のものでなくても大丈夫でした。
厚手の手袋だと、写真が撮りにくいんですよね……。

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船の全体像です。
風見鳥が勢いよく回ってますね。

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ガリンコ号のロゴです。
この辺りは港の施設にはなりますが、一応自由に立ち入る事は出来ます。


施設の入り口には

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オホーツクタワーのご当地マンホールが飾られていました。
今気づいたけど、『MONBETSU』じゃなくて『MOMBETSU』なんですね。


例年ですと、バスの時間まで周辺散策したり、バスターミナルまで行ったのですが、今年は何せ吹雪ですからね。
夕食を買い込んでホテルへと戻りました。



本日の夕食

そんなわけで本日の夕食はこちらです。

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これで400円程度なのですから安いものです。
普段なら、食事に出掛けていたのですが、夜の時間帯に外へ出るのも何か面倒ですし。
これならゆっくりお風呂に入った後、ご飯を食べられますからね。
引きこもり気質になりつつあるな……。


翌日が早いので、この日は22時前には就寝しました。

2日目に続く。

【感想】カラスカ公演『まんま、見ぃや!』~もくじ~

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大まかなあらすじは公演チラシを読んでもらうとして。
今回は、ここ最近のカラスカ公演としては珍しく、少し昔の昭和23年頃のお話になります。


こちらはもくじです。


【感想】カラスカ公演『まんま、見ぃや!』~あらすじ編~
https://9013.hatenablog.jp/entry/2020/02/25/172840


【感想】カラスカ公演『まんま、見ぃや!』~キャラクター編~
https://9013.hatenablog.jp/entry/2020/02/25/173358


【感想】カラスカ公演『まんま、見ぃや!』~個人の感想編~
https://9013.hatenablog.jp/entry/2020/02/25/173452

【感想】カラスカ公演『まんま、見ぃや!』~個人の感想編~

こちらは個人の感想を書いてあります。
全体的なお話の流れを書いた『あらすじ編』、各キャラクターに注目した『キャラクター編』もあります。

ここからは、個人的に気に入ったシーンなぞを触れてみたいと思います。
ちなみに役名だったり、役者名だったりごっちゃになってます。
あと、一部はあだ名です。ごく一部です。




○オープニング

えりにゃが最初から出てる!!
今までって、暗転から出てる事って無かったんじゃないかな……。
しかも、人形を持っているので、「今回はそういう役柄なのか」という二重の驚きがありましたね。
ビジュアルのオフショットの時点では、衣装は発表になっていましたが、人形までは出ていなかったんですよね。

前半は主に語り部になっていました。
ああいった立ち位置の存在って、今までのカラスカでもあまり見なかったような……。
それにしても、えりにゃとみつおさんのコンビは、何であんなに安心感があるんでしょうね。




○美代の登場

酷い訛りがあったので、地元はどこかと思いきや千葉県ということで。
セリフからすると北海道出身という設定っぽいので、地域的には全然違いますね……。
かなり自然な訛りだったので、ねっちさんは相当な役作りをされたのかと思います。
難しい役どころだったけど、訛りはすごく良かったですね。

合わせるように、すみれの「信じるも信じないも」の訛りをまねてたのは面白かったですね。




○実近と笑子の出会い

春樹のことを追いかけてた笑子と、偶然居合わせた実近との出会いのシーン。
実近がフラメンコのリズムで現れたから、劇中で何か使うのかと思っていたら……結局あまり使わなかったですね。
『からす座』の公演でも、少し取り入れたら魅力的になったかも……。

ここで笑子が実近と譲吉に対し、自分の素直な気持ちを言ってしまうのが、度胸がありますよね。
たいていの場合、実近に対しては言えても、父親の譲吉に怒鳴られたら委縮してしまうんですけどね。
それも無く、譲吉に対しても「気持ち悪い」と言ってしまいますからね。

もしかして、実近が『からす座』に入りたい理由を聞こえるように言ったのは、この「気持ち悪い」と言われたことに対する腹いせだったのでは……。




○愛子が追いかけたすみれ

いざこざを見かけた愛子が「助けなきゃ!」と言って走り出すシーン。
あの時には春樹が既に居なかったはずなので、居たのは美代、すみれ、梅之助、太郎の4人だけだったんですよね。
助けなきゃいけないって言った相手は、初見では美代の事を救いたいのかな、とも思ったんですけどね。
実はすみれの事を「助けなきゃ!」と思ったのかもしれませんね。
もちろん、襲われている美代も、同じ女性として救いたかったんだと思います。




○久仁彦さん登場

ホント、この頃は『かっこいい久仁彦さん』でしたよね。
最前列で殺陣を見てたのですが、かっこよく決まってましたね。
久仁彦だけでなく、やられる側の梅之助と太郎のやられっぷりも、見てて清々しかったですね。
攻撃する方も攻撃される方も、しっかりと殺陣が出来てないと迫力が半減してしまうんですよね。
その辺も良かったですね。




○愛子に迫られるすみれ

すみれはかわいい女の子が好みだったのもありますけど、無邪気な愛子に見つめられたら、誰だって心動かされますよ。
しかも、本質を初見の一瞬で見抜いてしまうのですから。
その辺は両親の地を引き継いでるのかもしれませんね。
役者を選ぶセンスが昔からあった……のかもしれませんし。

ちなみに土曜日の公演、昼夜ともにここのシーンでちょっとしたハプニングがあったんですよね。
昼公演の時、千草の問いかけに対して、堂々と「昼です!」と答える愛子が、正直言ってかわいいって思ったのはここだけの秘密。
夜公演は、すみれの名前を呼び間違えてたけど、すみれの表情からすると、アレはわざとではなさそう……。
このハプニング、日曜昼公演で正式採用されるものの、イマイチだったので夜公演では元通りになってましたね。
というか元の名前って、フライヤーに書いてないから、別にそのままでも良かったのでは……?

座席の位置的に、短い足が目の前にきたこともありましたのですが、後ろですみれと太郎が足の短さについて討論してる姿が面白かったですね。
ちなみにもっと短いと……。

ここのポイントはすみれと千草のノリツッコミは何度見ても安心して笑えるという事ですよ。
すみれが千草のことを、毎公演違った表現をして、千草がノリツッコミをするというシーン。
個人的に、『座敷童』と言った回が一番好きでした。
何だろう、このこの2人が、お互いに信頼しあっているからこそ出せる味だと思うんですよ。
あと、『失敗したモナ・リザ』はうまい表現だと思った。




○みどりの登場シーン

いきなり包丁を持って現れるのが、すごく印象強いですよね。
そして包丁を振り回してる姿が、かなり豪快でした。
みどりが春樹に対して包丁を多く向けるのは、笑い要素もあると思いますが、春樹がヘタレ男子というのを強く印象付けるためなのかなって思いました。
その時の春樹の演技も良かったですね。

ここで笑子へみどりが「面白いことやってよ!」という無茶振りが来るのですが、うちが観た回ではゾウ・ソーダ・アイス・サメのネタでした。
最初の方は良かったのですが、複数回見るとあの静けさが逆に笑いを誘ってくるという。
あそこはリアル『笑ってはいけない演劇』だった
その無茶振りに対する受けも、なかなか面白かったです。
ネタに関しては打ち合わせしていたと思いますが、その受けに関しては一緒に混ざってたんですかね……。




○シュンカの登場シーン

みどりを止めるために、突如現れたのがシュンカですよ。
ビジュアル公開した時から、「ああ、やっぱり華子さんは……」と思いました。
ただ、あの動きや仕草は、華子さんだからこそ、より一層良く見えるんですよね。
役作りで色々悩みもあったようですけど、その分いいキャラクターになってました。

シュンカが現れた理由は最初に書いたのですが、なぜあの場にシュンカが居たのか、シュンカは何しに日本へという部分は最後まで触れられませんでしたね。
人探しをしている様子も無いですし。
後半の話からすると、もしかしたら一人になってしまって、流れ着いたのがあの場だったのかもしれませんが。
それで、笑子と春樹のことを見て、一目で好きになったのでしょう。
どちらかというと、好きというか笑子と春樹に懐いたといった感じでしょうか。
行き場も無かったシュンカが、居場所を見つけたと感じた瞬間かもしれません。




○梅之助の過去

過去というほどでもないですけど、梅之助にも歌舞伎の血が流れていました。
真似事のようにやり切ったところで、一瞬拍手しようかと思うのですが、そうするとみどりの拍手を殺してしまうんですよね。
見た感じは良いと思ったのですが、みどりにしては「ひどいですね」の一言が出てくるほどだったようで。
梅之助じゃないけど、何で拍手したんだよ、って思いました。
もしかして、ひどいのは歌舞伎そのものではなく、梅之助の気持ちに対して「ひどいですね」と言ったのかもしれません。
本人はそういうつもりでなくても、心のどこかでそのようなことを感じたから、出てきたのかもしれません。
それとも、前の恋人と重ね合わせて、梅之助の方がひどかった、ということかも。




○マチャコのからす座入団

銀二がマチャコの存在に気付いたことで、『からす座』への入団が決まったんですよね。
あのままスルーしてたら、きっとマチャコは今でもさすらっていたまま……。
さり気ないことかもしれないけど、銀二の一言がマチャコの運命を大きく変えたといっても過言でもないですね。

この時に、すみれと笑子……だったと思うんですが、マチャコのことを知ってるかどうかっていう会話をしてたんですよね。
松五郎は名前くらいは聞いたことある程度だった感じですが、すみれたちは全然知らなかった様子。
銀二はお笑いに興味があったんでしょうかねぇ。




○譲吉の悪巧み

梅之助と太郎を使って、『からす座』の公演を妨害しようと動きます。
この時、太郎に2回、梅之助に1回、杖で突いているのですが、太郎が突かれるのに合わせて、さり気なく「ち」「く」「び」と言っているんですよね。
土曜日の公演では何も言ってなかったか、言ってても小声で気付かなかったのか……。
梅之助の家は、もともと歌舞伎の家系ではあったけど、父親が亡くなってから時間が経ってますし、資金繰りも苦しくなってたんでしょうね。




○公演稽古

一番の注目は、久仁彦の視線の動きですね。
前半組は全体像を何となく見ているだけだったのに対し、後半はすみれの事をじっと見つめていました。
好きな人の演技は、ひと時も見逃したくないものですよね。
ただ、一度は全体像を見るのも良いと思いますよ。

ここで譲吉が稽古の乱入してくるのですが、シュンカがいい感じに成敗してくれます。
ところで、吹き矢の柄の部分というのでしょうか。あの部分を首に刺してたけど、吹き矢が入ってなければあれはただの物理攻撃に……。

そして、春樹が居ないことに気付いて、いち早く動き出すのも久仁彦なんですよね。
笑子が追いかけるのは、その後なんですよ。
その理由がこの後のシーンでわかるんですけどね。




○春樹の過去

この辺りから、物語の中核に迫っていきます。
まずは春樹の過去話から。

春樹の事を先に見つけたのは久仁彦でした。
久仁彦にとって、春樹の印象は戦時中の状態のままでした。
その時の春樹は『からす座』の意思を引き継いで、「苦しい時こそ笑え」を貫いていました。
戦地で辛い思いをしている時も、笑っていれば少しでも心に余裕が生まれる。
そうすれば、この状況を乗り越えられることが出来るかもしれない。
その信念を貫いていた春樹を見た久仁彦は、春樹のことを一目置いていました。
そんな春樹は今、何事からも逃げている。

春樹の逃げ癖がついてしまったのは、所属していた部隊が春樹を残して全滅したこと。
この時はまだ、具体的な状況は明らかになってないんですよね。
なので、この時点では攻撃を受けた部隊から命からがら逃げだしたという印象なんですよね。
その辺の具体的な状況に関しては、この後判明するんですけどね。

久仁彦は、春樹のことを救いたかったんでしょうね。
お世話になったり救ってくれたり、そういった人たちの力になりたい。
その気持ちがあったから、春樹が稽古に来ないと聞いて、すぐに動いたのでしょう。
ただここでは、春樹のことは救えなかったんですよね。
さらにここに、実近が現れたり美代が現れたり。
しかも美代が「すみれが辞めてしまう」と言ったのを聞いて、久仁彦はすぐにすみれの元へと駆けていきます。

ここで、実近と美代が手を組む事にしたのですが、美代の悪巧みする顔がいかにもって感じで良かったと思います。
田舎者だから、そういうことに疎いのかなって思ったんですけど、意外と美代ってちゃっかり者ですよね。
最終的にはああなるし。




○みどりの心配事

この様子を見たみどりが、譲吉のところに相談に行ってしまうんですよね。
最初は「何で譲吉のところに行っちゃうんだよ……」と思ったのですが、みどりにとっては自然な流れなんですよね。
みどりは梅之助の演じる姿が観たい。
梅之助の演じる劇団『からす座』の主要メンバーである春樹が脱退の危機。
脱退してしまっては、『からす座』の公演が危うくなる。
そうすると、梅之助の公演が観られなくなってしまう。
梅之助は秋山家に出入りしているし、譲吉なら力を持っているので何とか出来るのではないか。
そういったつながりなのかな、と思います。
もともと秋山家と仲良くしているのであれば、同世代である実近ともそれなりに付き合いがあるはずですし、実近の方が相談しやすいはず。
譲吉に直接相談したのは、そういった理由なのかなって思います。
このことが、ドタバタの一因になってしまうんですよね。




○すみれの悩み

すみれの方は最初、千草がついていました。
そこへ愛子が現れて「自分が下手だから……」と自分を責めてしまいます。
弁解しようと、すみれが「かわいい女子が(好きすぎて)苦手」ということから、「女子が苦手」という事にして、何とか愛子のことを慰めます。
この様子を陰でみどりが見ていて、勘違いを生んでしまうんですよね。
この時点で、すみれの本当の気持ちを知ってるのは千草だけでしたし。

そして久仁彦も現れて、すみれを救おうとしますが失敗に終わります。
問題はこの後ですよ。
久仁彦がすみれに対する想いを語るのですが、それを聞いていた愛子がだんだんと気付いてしまうんです。
「久仁彦さんは、すみれさんの事が好きなんだ……」と。
愛子は久仁彦に思いを寄せていたのですが、熱く語る久仁彦の様子を見て、自分には勝ち目がないな……と思ってしまうんです。
その証拠に、久仁彦が熱く語っている最中、愛子がワンピースを徐々に掴んでいくんです。
もうその様子が健気でかわいそうで……。
ホント、「久仁彦さん、愛子のことに気付いてあげて!!」って思いますよ。
この時に、愛子の様子の変化に千草も気付くのですが、あえて声を掛けないのが大人の対応ですよね。
そして愛子が言うんですよ。
「すみれさんの相手役に久仁彦さんがなって」といった感じに。
すみれは『女嫌い』という思い込みがありますから、久仁彦なら問題ないわけで。
愛子の気持ちに気付いた千草は「本当にいいの?」と聞きますが、愛子は覚悟を決めたようでした。
個人的には、ここのシーンが一番ぐっときましたね。
後ろの方だと、愛子の動きに気付かないかもしれませんが、目の前で愛子の動きを見ていた分、愛子の感情がより一層伝わってきました。




○マチャコと銀二のやり取り

マチャコも表には出さないのですが、悩みを抱えていました。
そこへ銀二が見た感じドン・キホーテハリセンをそっと差し出すわけですよ。
マチャコはハリセンに対する禁断症状が出てしまいますが、銀二を振り切っていきます。

実はこの問題、本番まで解決してないんですよね。
というか、すみれの問題に関しても、本番まで解決できてないんですよね。
表面上は代役を立てるなどして解決はしたけど、中身の方までは解決できてなかったわけで。
公演を通じて、自分の悩みが解決していくわけですが、それはまた後ほど。




○譲吉の妨害作戦

みどりから得た情報をもとに、譲吉が動き出します。
まずは主役級の2人に妨害を出します。
春樹はともかく、すみれに対しては女嫌いにはさらに女嫌いをぶつけるという逆効果を。
この時のすみれの表情の豹変っぷりが良かったですよね。
太郎に言われるまではクールな表情だったのに、太郎に言われた瞬間に乙女モード全開でしたし。

春樹の方はというと、ダメ押しになりそうだったところに、シュンカが救いの手を差し伸べます。
以前、「インディアンに言葉はいらない」と言っていましたけど、その言葉には続きがありました。
最初に言った時、ほんの少し間があったので、シュンカは「今は続きを言うタイミングではないな」と判断したのかもしれません。
言葉をより効果的なタイミングまで取っておいたおかげで、春樹のことも無事に救うことが出来ました。
この辺はシュンカの活躍が光る場面でしたね。

譲吉は検閲の方でも妨害してきます。
公演を差し止めたい敏郎の気持ちも合わさって、様々な難癖を付けてきます。
それを跳ね返すように、春樹が無事に復活しました。
そして、すみれの方も戻ってきました。
ここから、いよいよ本番に向けて動き出します。




○衣装合わせ

ここで、美代も愛子もかわいい衣装を着てて良いのですが、久仁彦が全部持って行った感じですよね。
日曜日の夜公演では、久仁彦の髪飾りが照明に引っかかるというアクシデントもありましたけど、照明の位置が低いからいつか頭ぶつけないか心配だったんですよね。
頭はぶつけなかったですが、まさか衣装が引っかかるとは……。
ただ、いつ取れたかは見てないんですよね。
気付いたら引っかかってたという感じでしたし。




○オープニングダンス

『からす座』のオープニング曲。
歌詞は漏れ聞こえる部分だけでも酷い感じがありますけど。
曲としてはホントに良いんですよね。
それに合わせたダンスも良かった。
誰を見たら良いのか、と思ってたけど、答えは割と簡単でかわいい人を見てればいいんですよ!!
誰がかわいいかは個人基準でお願いします。
うちは紋寿と愛子を見てました。

ちなみに最前席だと後ろの人が見えないと思いきや、前の方が見上げる感じになるので見えにくかったりするんですよね。
むしろ後ろにいる人の方が、人と人の合間から見えやすかったりします。
アンケートにも書いたけど、ダンスのえりにゃは頑張ってたし、かわいかった。

ところで、オープニングダンスのところ、クラップって初日から入ってたんですかね。
土曜日の昼公演では、あまりクラップしてる人が居なかったようだけど、日曜日の夜公演には最初からクラップ入れてる人もいましたし。
前説でクラップの話もあったのですが、オープニングでは手拍子を求めるようなアクションも無かったような……。




○紋寿の多人数操り

どのようにやるのかと思いきや、竿にお面と服をぶら下げてる状態で出てきまして。
全部で6人居たと思うんですよ。
稽古中の事故で、紋三郎さんがリタイヤすることになったけど、単純に半分にしたところで、3人は操るわけで……。
結果的に足りなかったのでは……?

人数の話はともかく、紋寿は初めての舞台、いきなり担当が増やされるも、しっかりとやり切っていました。
人形は動けないので、笑子が自ら捕まりにいかなきゃいけないのが、良くも悪くも『からす座』の「まともじゃない」になるんでしょうね。




○愛子の高笑い

秋月家の人々とでも言うのでしょうか。
愛子も秋月家の配役で出演することになったわけですが、その時の演技が凄く生き生きしてたんですよね。
演技に熱が入っていて、千草の台本にないアドリブまで入れてましたし。
演技をする楽しみを知ったのか、日頃のストレスが相当溜まってたのかわかりませんけど。




○ジュリエの落下シーン

あの時のジュリエ……というか久仁彦は、かなり下の方まで顔を向けてますよね。
座席によっては顔がものすごく近くなるんですよ。
もう、顔をそむけたくなるくらい。
初見だと驚くくらいですけど、遠目だとそんな感じに見えないんでしょうね。

そして落下シーンといえば、紋寿の人形操りですよ。
落下を表現するところ、かなり頑張っていたと思いますよ。
ただ下に垂らして揺らしているだけでなく、最初は胸の辺りから徐々に下に落としていき、暗転すると同時にさっと捌ける。
下げすぎると捌ける時が大変だし、下げないと落ちている感じが出ない。
簡単には出来ないと思いますよ。




○観客に手を振るシーン

普段なら、舞台上から客席への絡みは無いのですが、今回は特別にそのようなシーンがありましたね。
さすがに複数回参加してる人はわかってくるのか、公演を追うごとに手を振る時間が長くなっていきましたね。
特に日曜日の昼公演では、すみれが千草に対して「静かにして! 今、本番中!!」と言い放つのは面白かったですし。
日曜日の夜公演は、千草だけでなくみどりも一緒に「捌けろー!!」って叫んでましたし。
だんだんとひどくなっていきましたね。
話によると千秋楽は全員出てきたとか……。
それはそれで観たかったですね。

こちらも手を振ってたのですが、おそらくそれで正解だと思うんですよね。
クラップを求めることもあるので、一部は観客参加型だったんだと思います。




○譲吉の乱入

梅之助と太郎に公演をぶち壊すように指示したのに、一向に動こうとしない。
業を煮やした譲吉が舞台に乱入するのですが、どうしても敏郎のアクロバットな動きに注目がいってしまいますね。
軽やかな身のこなし、今までのカラスカには無かったタイプですよね。
クロバットと殺陣の動きは、似て非なるものですし。
あれ、一緒なのか?

連れ去られた後、マチャコに転機が訪れます。
突然の出来事で、場を繋ぐために小噺をしてたマチャコですが、ついにネタが切れそうになった時、現れたのが銀二です。
それまで何度もボケをしても、マチャコに突っ込んでもらえませんでした。
しかしこの緊急時に、ついに念願のツッコミをいただきます。
そこで物語は、裏方へと話が移るわけですが、この2人の漫才が、マチャコにとって楽しかったのでしょうね。
それでも、ネタが無いと長くは続けられないものですが。




○公演の終盤

秋月が捕まってからからは、一気に公演はエンディングへと向かいます。
梅之助たちが立て続けに登場した後に、捕らえた譲吉と敏郎を捕らえた紋寿が現れてるのですが、この時の紋寿の決め顔が凄くかっこよくて好きですね。
びしっと決める紋寿が凛々しくて、紋三郎が居なくても、自信を持って自分の技を操っている姿が頼もしいし、何となく親目線で「紋寿も立派に成長したなぁ……」と思いました。

ここで、紋寿の呪縛を敏郎が振りほどくのですが、妹のみどりが楽しんでる姿が手に取るように解ったから、悪役らしく最後は鮮やかにやられていました。
この辺はホント、妹想いの敏郎ですよね。
最初は邪魔することしか考えてなかった敏郎ですが、みどりの様子から悔しいけど認めざるを得ない状況になり。
敏郎自身は本編上で謝罪することは無かったのですが、譲吉に騙されてたとでも思われたのでしょうか。
そんな小さいことは水に流してしまおうという方針だから、というのもあるかもしれませんね。




○『からす座』の公演

断片的ですが、実際の観客だったらどう思ったんだろう、と思いまして。
以前の『からす座』がどんなもんか、知ってる人にとっては「懐かしいなぁ」と思ってくれたのか。
内容は破天荒だけど、心から笑えたから良しとするのか。

10人いて、9人に嫌われても、1人に好かれたら、公演を行った甲斐がある。
というのは綺麗事で、実際には資金が無ければ公演が出来ないわけです。
いくら1人のためとはいえ、やはり資金が無ければ公演を行えませんし、ある程度の稼ぎが無ければ出演者も集まりません。次回公演も出来ません。
何だかんだ言っても、お金がカギを握っているわけです。次回公演開催には。
なので、好きなもの、続いてほしいものには、お金を出来る限り使うようにしています。
「お金を使う」というより「お金を出資する」という感覚ですね。
「次回公演を見たいから、今回の公演グッズを購入して資金を提供したい」と思うわけです。

もちろん、今回の公演が良いものだったから、という前提があって、次回公演を見たいと思うわけです。
『からす座』の公演と、『カラスカ』の公演、繋がる部分がありますよね。
人によっては「くだらない公演だ」と言うかもしれません。
ただそれは、観たくなければ観なければ良いだけの話で、楽しんでいる人たちの邪魔をして良いものではありません。
それに、こういう時代だからこそ、何も考えずに気軽に笑える場所があるって大切なことなんですよ。
仕事やプライベートでストレスが溜まった時、辛いことや苦しいことがあった時。
この公演を見れば、一瞬でも忘れることが出来る。溜まっていたものが、少しでも軽くなる。
そういう場所って、誰にとっても必要なものなんですよ。
それが演劇なのか、ライブなのか、スポーツ観戦なのか、それは人それぞれでいいんですよ。
何でもいいんです。
続いてほしいものには、積極的に(出来る限り)お金を使っていくことが大切だと思います。

そして、今回の『からす座』の話を通じて、『カラスカ』とはどんな劇団か、少し伝わってきた気がします。
確かに「くだらない」かもしれないけど、それでも良いと思うんですよ。
何も考えずに観られるのって気軽ですし、涙が出るほど笑うことって、日常生活であまり起きないですし。
そういう時間、これからも大切にしたいですね。




さて、そろそろ締めるとします。
次回公演も日程とタイトルが発表になりましたし、また次回公演を楽しみにしつつ、今回はこの辺で終わります。

【感想】カラスカ公演『まんま、見ぃや!』~キャラクター編~

こちらは各キャラクターに注目して書いてあります。
全体的なお話の流れを書いた『あらすじ編』、個人的に気になったことを書いた『個人の感想編』もあります。




○烏森笑子(からすもり えみこ)

思ったことは素直に口に出してしまうタイプで、良く言えば裏表が無い素直な子です。
松五郎と銀二のリアクションが大きいことにも「めんどくさい」だの「ちょっと黙ってて」と言ってましたし。
松五郎が出資してくれると言ってくれた瞬間に「お財布になってほしかった」と本人の居る目の前で言ってました
極めつけは、冒頭にも書いたのですが、実近に求婚された時に「気持ち悪い」「生理的に無理」「吐き気がする」と、本人に向かって言ってました。
はっきり言われた実近は泣き出してしまうのですが、後から現れた父親の譲吉に「誰が泣かせたんだ!? お前かー!!」と言われても、正直に「気持ち悪かった」と告白していました
気持ちはわかる。

笑いのセンスは父親譲りの部分もあって、あるとは言えない、いや、むしろ無いに等しいくらい。
みどりが包丁を持って自らを傷つけようとしていた時、「楽しいこともある」と説得したら「ここでやってみせてよ」というみどりの無茶振りを受けまして。
笑子と笑子に巻き込まれた春樹が駄洒落を言うのですが、それはそれはもう……言葉にするのが恐ろしいくらいの衝撃でした。

例え笑いのセンスが無くても、観に来てくれた人が笑顔になってほしい。
そして、愛子にもう一度『からす座』を観せてあげたいという思いを胸に、人材集めを続けます。
話の流れで実近やらシュンカやらを受け入れる事になりますが……。

個人的に笑子の見せ場は後半なのかな、って思います。
実際の『からす座』公演パートですね。
敏郎の検閲により、語尾に「ワン」をつけて話すようになったわけですが、これが不思議と違和感なかったんですよね。
まともな演劇だったら変だったのかもしれないけど、『からす座』ということもあったからでしょうか。
ところで、両親が漁師という設定を聞いて、某肩紐差し替えの話と結び付けたのかと思ったけど、江戸さん知らなかったっぽいな……。

譲吉への復讐を果たすシーンでの一言、違う意味で勇気のある決断をしたと思いますね。
あの緊迫した空気の中で、あの一言が口から出せるなんて、まさに『勇者』でした。
親の血を、ちゃんと引き継いでいましたね。

全体的には、愛子と共にダブルヒロインという感じでしたけど、笑子はかっこいいヒロインでしたね。
いざという時には頼りになりますし。
笑いのセンスは無いとしても、人を惹きつける魅力を持っていると思います。




○烏森愛子(からすもり あいこ)

笑子が『かっこいいヒロイン』としたら、愛子はかわいいヒロイン担当でした。
初対面のすみれに対して、自分の感じたことをそのまま伝えられる意志の強さは、きっと姉と同じで親譲りの部分があるんでしょうね。
それも、無邪気な瞳で見つめられながら言ってくるのですから、すみれだって恋に落ちてしまいますよ。

一方で、身体の方はあまり強くは無く、胸に持病を抱えている状態。
それでもいつも笑顔で居られるのは、笑子をはじめとしたみんなが、一緒に居てくれたからでしょうか。
父親の「苦しい時こそ笑え。辛い時こそ笑顔が必要なんだ」という教えが、愛子にも伝わっていたんでしょうね。
もしかしたら病気の事で、色々思い悩んでいたかもしれませんが、みんなと一緒に居る間は、笑顔でいよう。
そう思っていたのかもしれませんね。

最初は『からす座』の観客という立ち位置だったのですが、すみれの指名を受けて舞台役者へと転向しました。
役者は未経験ということもあって、すみれがやりにくくないか、自分では力不足ではないか、そんな気持ちがあったと思います。
すみれの相手役から外れ、悪役になったのですが、アドリブ入れるほどの熱演っぷりでしたね。
舞台裏の千草が「そんなセリフあったっけ……」という感じで台本を見ていたので、愛子のアドリブでしょうね。
それにしても、素の笑い方は変わってるのに、高笑いは凄く良く出来ているというギャップがあったり……。

恋愛的には、久仁彦に思いを寄せていましたが、久仁彦はすみれに、すみれは愛子にという、不思議な三角関係が生まれていました。
エンディングでは、3人が仲良く(?)していたようなので、普段は思ったことを言えるのに、恋愛になると自分の気持ちが言えなくなるタイプなんでしょうね。




○河内屋松五郎(かわちや まつごろう)

まずは懺悔させていただきます。
最初から疑ってすみませんでした!!
恐らく『カラスカ』のファンクラブ会員の3人に1人は感じていたと思います。
松五郎が笑子と愛子を引き受けたこと、『からす座』に出資をしようと言ったこと。
絶対裏で、何か悪だくみをしているに違いない、と。
笑子と愛子が居なくなった時に、銀二に「いいんですか?」と聞かれ、「いいんだ。あの子らには、きっちり働いて貰わないとな……」と言いながらにやりとする姿。
容易に想像できてしまいますよね!!

……コホン。取り乱しました。
話の中で、いつ裏切ってくるのかと、内心ハラハラしましたけど、結局のところ最後まで良いお財布でしたね。
間違えました。良い人でしたね。

呉服屋を営んでいるということもあってか、顔の広さはあるようで、色んなことを「ちょいと調べて」ましたね。
今のようにインターネットとか、ましてや電話すら普及してない時代でしたからね。
調べるといっても、そう簡単な事ではありませんよ。
情報網をうまく利用して、『からす座』にとって良い方向へ導いた縁の下の力持ちでしたね。




○榎木銀二(えのき ぎんじ)

河内屋の使用人ということで、今回は普通の人間で良かった……と思ってました。
お笑いが好きなようで、マチャコが現れた時も「あれ、この人どこかで見たような……」という表情をしてましたね。
その後、勇気を振り絞ってマチャコに話し掛けたことで、最終的には『からす座』に招き入れられたわけです。
実は銀二の声掛けが無ければ、マチャコが『からす座』に入る事も無かったのでは……。
そう考えると、銀二はこのシーンで大きなお手柄を上げてたんですね。

その後、マチャコにハリセンで叩いてほしいという、これくらいなら普通の人も同じこと思うよねというところまでは良かったんです。
敏郎の「動物を出しましょう」という言葉に、白羽の矢が立ったのが銀二だったという。
そして後半は野良猫役として登場しました。
演劇としては違和感があるはずなのですが、どことなく安心感が漂ってくる不思議
動物役が見慣れているからかな、と思ったのですが、前回はモンスターでしたね。

あと、久仁彦がすみれの稽古を毎日観に来ていると、千草にバラされたシーン。
なぜか関係ないのに、無駄に殴られてしまうあたり、銀二は持っているのかもしれません。
最後には、マチャコの相方として、何とか認められたわけですが、突っ込まれる時にハリセンで叩かれるわけですし。
殴られる、叩かれるは十八番だったのかもしれません。




○里村春樹(さとむら はるき)

笑子と再会した時、何となく気まずい雰囲気をしていたので、笑子と何かあったのかと思いました。
実際は戦地での出来事がきっかけで、全ての物事から逃げ出すようになってしまった、と。
春樹の戦時中の事が、物語の中で徐々に明らかになっていくのですが、最終的には「相当、辛い思いをしたんだな……」という印象でした。
春樹は戦前、『からす座』を背負っていく役者として認められていました。
しかし、戦争が起こり、春樹も戦地へと赴きます。
その時も、『からす座』に居たときのように、『からす座』の大切な志を胸に、小隊を励まし続けていました。
「苦しい時こそ笑え」
戦争で苦しい、いつ自分の命が失われるかわからない恐怖、そんな状況下でも笑顔を忘れなければ、前を向いていける。
その想いでここまでやってきたのに……。
春樹が敵の状況を視察するために先行したところ、後方に控えていた方が攻撃を受けてしまい、春樹はその場から逃げることを選択します。
時代によっては「戦地で命を落とすのは英雄だ」という風潮があったかもしれません。
そういった風潮からすれば、「逃げ出すなんて何事だ」と言われるかもしれません。
それでも、何かを守るには、生き続けなければなりません。生きていなければ、守ることも出来ません。
春樹の判断は間違っていなかったと思います。
ただ、その代償として、昨日まで一緒に笑っていた仲間が、一瞬で消えてしまう悲しみ、恐怖、絶望を味わってしまいました。

その折れた心を癒してくれたのが、シュンカであったり笑子であったり。
近くに居る人の存在が、傷を負った心を少しずつ癒してくれました。
『からす座』の公演では傭兵として、赤ちゃん言葉を使いながら演劇を進めていきました。
譲吉が乱入して、公演が壊されそうになった時、真っ先に立て直そうとしたのが春樹でした。
少し前の春樹だったら、「もう無理だ……」と思って逃げ出していたかもしれません。
しかし、この時はもう変わっていました。
自分の意思を貫ける、強い心の持ち主に。

序盤からそうだったのですが、笑子と春樹って結局どういう関係になったんでしょうね。
劇団の団長と所属役者という関係で、最初から最後まで話が進みましたけど。
実近が笑子を狙っている時も、無理に割って入らなかったところをみると、恋愛感情は無いのかもしれませんね。
やっぱり、お世話になった人の娘というのもあって、深く踏み込めないのかもしれませんね。




○源田久仁彦(げんだ くにひこ)

キャッチフレーズをつけるとしたら、『強く、かっこよく、美しく』でしょうね。
最初の登場シーンから、いきなり梅之助と太郎を圧倒的強さで倒していましたし。
それでいて、すみれに対する気持ちはまっすぐ純粋で。
女子になった格好が、違和感なく美しいのは、正直ずるいと思いました。
今作品の一番の注目ポイントですね。

久仁彦は性格的に、直球一本勝負といった感じなんでしょうね。
すみれが慰問公演に来てくれた時の事を、本人に対して気持ちをぶつけていましたし。
春樹に対しても、さり気なく「何が面白いのかわからなかった」と正直に言っていましたし。
まっすぐでいるからこそ、自分のやる事に迷いが無く、何事も受け入れられるのでしょう。
女役になっても、すみれに恩返しがしたいという一心で、懸命に役作りに励んだようですし。
好きな人のためだったら、どんな障害も乗り越えられる。
愛の成せる業ですね。




○星宮すみれ(ほしみや すみれ)

『カラスカ』作品というか、江戸川作品ではお馴染みの陽菜さんだったのもあって、終始安心して観ていられました。
姐さん的存在から男役、さらには乙女と、作品中ですみれの表情がコロコロ変わっていくのも良かったですね。

すみれは元々、宝鹿歌劇団に所属していました。
戦前からある歌劇団で、慰問公演をやっていたということは、その頃までは在籍していたということですよね。
退団した理由は明らかになっていませんが、恐らくは男役として演じている時、魅力的な女子と演技すると乙女になってしまうから、でしょうか。
最初のうちは気付かないフリをしていたけれど、徐々にその気持ちが抑えられなくなってしまい、このままではダメだと気付き、自ら退団したといったところでしょうか。

『からす座』の公演は、終盤まで久仁彦が相手役になりましたが、そこはスタアの誇りがあったのでしょう。
難なくこなしていました。
物語の終盤、久仁彦が急に舞台裏に走り、愛子を連れ出します。
そして、いよいよ念願のシーン……というところで、愛子が突然苦しみだします。
愛子の希望もあって、舞台を続けようとしますが……とここで突然、笑子が歌いだします。
この時のすみれですが、急に笑子が歌いだしたことに驚きましたが、まずは愛子の様子を伺います。
そして、裏方にいる千草に状況を伝えます。
愛子の方が落ち着いたところで、笑子の方へと意識を向かわせます。
役柄ということもありますが、愛子を想う気持ちが強いからこそ、ずっとそばに居てあげたい、大切にしたいという気持ちが表れてましたね。




○嵐山梅之助(あらしやま うめのすけ)

嵐山家の家系ではあるものの、父親が亡くなったのが2歳の時の事。
今の雰囲気からすると、20年近く前の話になりそうですね。
その間に戦争などもあり、お金にはかなり苦労していた様子。
秋月家に仕えて、母親の薬代を面倒見てもらっていたようですし。

歌舞伎を見たことも演じたことも無い梅之助でしたが、どことなく歌舞伎の動きが組み込まれていましたね。
冒頭のシーンでは、わざと動きを煩くしていたのかなと思ったのですが、この辺りから『歌舞伎』の雰囲気を出していたんですね。
本人は興味ないといった素振りを見せますが、小さい頃……それこそ生後間もない頃から、歌舞伎の公演を近くで観ていたのかもしれません。
1歳の頃とかなので、覚えていないのでしょうけど。
その姿が、どこかに引っ掛かっていて、あのような動きをしていたのかもしれません。

最初はあまり乗り気ではなかったようですが、みどりに「梅之助さんの演じる姿が観たい」と言われてからは、やる気も一気に上昇しました。
誰から教わるでもなく、恐らく独学で作り上げたのでしょう。
本番では見事な歌舞伎を見せてくれました。
その姿に感動して、ラストではみどりから声を……と思ったら、声を掛けられたのは太郎の方でしたね。
やっぱり最初の印象と同じく「ひどいですね」と思ったのでしょうか……。




○上田太郎(うえだ たろう)

ただのバカ。それ以上でも以下でも、ない。
というくらい、実は情報が無いんですよね。太郎だけは。
どこかの家元でもないし、お金持ちでもない。
解っていることは、秋月家に両親の働き口をあっせんしてもらっている事だけ。
あと、みどりのことが好きだということくらい。

バカなキャラって、正義側にいるとイライラする事が多いのに、悪役側にいると憎めない感じが出ますよね。
序盤は悪役側だったのもあって、素直に見ていられました。
これが、すみれの立場からすると、バカ過ぎてイライラどころか呆れてしまうのでしょうね。

普段は頓珍漢な事をする太郎でも、みどりのことになると急に男前になるんですよね。
好きな人の役に立ちたい。そのために、何かできることはないか。
みどりのことが心配で、いつも気にかけている。
これも愛の力なんでしょうか。

そして、『からす座』の公演に出て、演劇の楽しさを知りました。
今後はどのような役者になるのか。
そもそも台本が覚えられそうにないのに、役者になれるのか




○秋月譲吉(あきづき じょうきち)

今回のいわゆる『悪役』サイドの人間。
『からす座』に因縁をつけている理由が、笑子たちの母親にフラれたからという。
とんだ逆恨みといったところでしょうか。

今回も『からす座』を単に潰すだけだったら、色んな手が使えたと思います。
しかし、実近の件があるので、あまり派手には動けない。
結果として、今回のような何となく中途半端な形になってしまったのでしょう。
下手に動き過ぎて公演中止ともなれば、大事な実近に怒られますからね。
その中途半端さがあったからか、悪役にしてもあまり憎めない感じがありましたよね。
タクヤさんだから、というのもあるかもしれませんけど。

『からす座』がどういう劇団かはわかりませんが、もしかしたら出演のオファーが来るかもしれませんよね。
さり気なくマジックショーくらいは出来そうな雰囲気ありましたし。
ただし前座で。




○秋月実近(あきづき さねちか)

大事にされまくってるお坊ちゃま。
最初から何となく気持ち悪い感じがありましたけど、後半の『からす座』公演になると欲望のままに突っ走る姿が、これまた気持ち悪いというか。
気持ち悪いといっても、あくまで誉め言葉ですので。

ただのお坊ちゃまとは違い、多少は武道の心得というか、護身術的なものは覚えているようですね。
冒頭のところでは、春樹の後ろを取って、身動き取れないようにしていましたし。
中盤でも、攻撃をかわしているシーンがあったはずですし。
そういった部分があったので、弱弱しい金持ちのお坊ちゃまという印象ではなかったですね。

難点といえば、少し惚れやすいところでしょうかね。
一目見た時から、笑子に惚れていましたし。
かと思えば、最後は美代と良い感じになってましたからね。
中盤の雰囲気から、結ばれることはないのかな、と思っていましたが、いつの間にかそんな仲になってたんですね。
譲吉さん、どう思うんだろう……。




○安原美代(やすはら みよ)

田舎から売り飛ばされてしまった美代。本人は信じてなかったようですけど。
かっこいい男とのラブシーンがやりたくて劇団入りを決めたのですが、実近と結託するまでは良かったのですが、最終的にそのようなシーンは無かったような……。
それとも、実近のラブシーンが成功したら、そのあとに美代のラブシーンが用意されてたのでしょうか。
今回の感じだと、美代が良いように利用されてただけのような……。
ただ、実近のやり取りを見て、いくら役者とはいえ、強引にラブシーンをやるものではない、と気付いたのでしょうね。
それとも、イケメンでなくても、良い男はいるという事に気付いたのか。
もしや、実近と結ばれれば玉の輿だと気付いたのか。

そういえば、『からす座』の公演中、ひどい訛りは抜けてたような気がします。
そういった意味では、一番の努力家であり、成長株なのかもしれません。
今後はどうするんでしょうね。
『からす座』は、秋月家にとってはある意味『敵』なわけですし。
それとも、譲吉も武道で黙らせてしまうのでしょうか。




○月岡千草(つきおか ちぐさ)

座敷童だったり失敗したモナ・リザだったり。
千草の一番の見どころは、足が攣ったことで、短い足を晒しているところですよね。
おっと、誤字ってしまいました。誤字ですよ。ええ。本音が出たわけでは、決してありませんよ。
本当の見どころは、『からす座』の開演の口上ですね。
あの口上は、ミスが出ないかハラハラする一方、きっちり決まった時の高揚感は半端ないですね。
「これから『からす座』の舞台が始まる」という気持ちが一気に沸いてきますし。

相変わらず身長のところでいじられることが多いけど、客演さんに対しては優しく突っ込むのに、団員に対しては厳しく突っ込むというのが、観てて面白かったです。
客演と団員のすみわけは偶然のものでしょうけど。
観ている側としては、「ああ、にっしーには言われたくないんだなぁ」とか「かわいい方のまりさんは、かわいいから許されるんだなぁ」とか。
役柄もそうですが、中の人を含めた目線で見ると、また違った面白さが出てくるんですよね。

演出家ということもあってか、千草は「みんなのお母さん」といった感じが出てましたね。
時にはみんなを叱り、時には愛情をもって接する姿、まさに『からす座』の母でした。
これで実績が作れたのかもしれませんが、この実績だと『からす座』専属ということになりそうな……。




○小岩井みどり(こいわい みどり)

冒頭のところからインパクトが強かったですね。
包丁を振り回して、自分に近づけさせないようにするだけでなく、さり気なく春樹の事を殺めようとしていましたし。
なぜ春樹の方に向かったのでしょうかね。役者のにおいがしたからでしょうか。

みどり自身は、『からす座』の役者や関係者というわけではないのですが、『からす座』に触れることで、徐々に明るさを取り戻していく様子が良かったですね。
戦争で失ったものもあるけれど、『からす座』を通じて、元気を分け与えてもらえる。
笑子の目指す『からす座』の雰囲気が、みどりを通じて伝わってきました。
最初に梅之助と出会った時の声の張りと、終盤で『からす座』を手伝ってる時の声の張り、明らかに違っていました。
声の張りだけでなく、表情もかなり明るくなっていました。
『からす座』はそういった劇団なんでしょうね。

ところで。
最後、太郎のことを応援したいと言っていたけど、やっぱり梅之助の事は「ひどい」と思ってるのでしょうか……。




○小岩井敏郎(こいわい としろう)

妹思いのお兄ちゃん。ということもあってか、息子思いの譲吉とは馬が合いそうな感じですよね。
兄の考え方も間違っては無いと思うんですよ。
みどりを演劇の世界に送るという事は、一歩間違えば、傷口に塩を塗るような行為ですから。
そういった意味では、『からす座』で良かったのかもしれません。

敏郎の見どころは、何といっても『からす座』公演乱入時ですよ。
あの動き、カラスカの団員では決して真似できないんじゃないかな。
そして、かっこいいだけでなくて、かなり強いですし。
シュンカですら太刀打ちできませんでしたからね。
『小岩井牛乳おいしい』拳法、凄く良かったです。

もちろん、アクションだけでなくて、中盤のあくどい表情なんかも良かったですね。
「正義は我にあり」という、自信たっぷりの表情をしていましたし。
ただ、根本は『からす座』を潰すことではなく、妹を守る事ですからね。
『からす座』の公演を通じて、妹が元気になってる様子が解ったからこそ、最後はきれいに倒されましたし。
言い方変えると『シスコン』なんですけどね。




○ウィワンヤンク・シュンカ

今回の話で、唯一の不思議キャラ枠。しかも最初は、通りすがりだったし。
話の流れで『からす座』に入ってきたけど、スー族の戦士ということ以外の情報が無いという。
なぜあの場所にいたのかすら、わからないまま……。
姉上でも探しに来てたのかな。

マチャコも言っていたけど、シュンカは存在するだけで面白いキャラクターでした。
面白いだけでなく、スー族の言葉で春樹の事を救ったり、『からす座』が発足するにあたって、大事な戦力でした。
シュンカが居なかったら、春樹はもしかしたら『からす座』からも逃げていたかもしれませんから。

シュンカ……というか、華子さんの凄いところは、あの声量ですよね。
前作の時もそうだったのですが、近くにいる人が顔をしかめてしまうほどの声を出せるのには、いつも驚かされます。
それでいて、公演終盤で喉がやられている様子も無いですし。
体型からしても、あの身体のどこから声量が出てるのか、と思うくらいです。
ただ一つ、これからどこに向かっていくのか少し心配になりますけど。
個人的に『高度ブルー』くらいから、不思議な方向に向かい始めたような……。




○ウグイスマチャコ

一番衝撃を受けたのは、『からす座』のオープニングです。
ぴんきゅさんが歌ってる!!
カラスカ公演ではダンスシーンが急に始まったりしますが、その時のぴんきゅさんってたいてい後ろでツッコミおばはん……もとい、突っ込んでる役なんですよね。
ダンスなんかに関わってこないというか。
今回は『からす座』のオープニングということもあって、絡んできましたね。
珍しいものを観させていただきました。

マチャコも最初は、みどりと同じような境遇だったんですよね。
大切な人を戦争で失ってしまった。
みどりには兄がいたけれど、マチャコには頼れる人は居なかった……。
そのさみしさを紛らわすために、突っ込むところを見つけてはツッコミを入れている日々。
でも、自分でも気付いてたんですよね。
このボケでは物足りない。突っ込む相手はエノキンだけだと。
『からす座』も、もしかしたらさみしさを紛らわすための暇つぶし程度に考えていたのかもしれません。
しかしそこで、銀二に出逢うわけです。
エノキンほどではないけれど、もしかしたら若い頃のエノキンに姿が重なったのかもしれません。
偶然かもしれないけれど、『からす座』は色んな人を救っていたんですね。




○市松紋三郎(いちまつ もんざぶろう)

紋三郎としては中盤まで出てませんが、その前の語り部として出ていました。
人形使いだから黒子の衣装、ということでしょうか。
紋寿が黒子の衣装ではないのは、紋寿がかわいいから、顔を隠すのがもったいないという親心でしょうか。
それとも単に、一人前になるまでは黒子の衣装を着せないのでしょうか。

『からす座』に関しては、以前お世話になったという理由で手伝うことにしたので、他の出演者と違って何かあるということもなく。
強いて言うなら、紋寿の経験値を上げたいということくらいでしょうか。
しかも、シュンカにやられて後半の出番は一切なかったですし。
何なら市松家に関しては、エンディングで一切触れてないという。

派手なアクションは無かったですが、人形使いという面で良いものを観させていただきました。
カーテンコールでもきちんと挨拶したり、手拍子をしたり。
蝉丸もかわいかったですね。




○市松紋寿(いちまつ もんじゅ

紋寿としての出番は中盤だけど、まさか冒頭から出てくるとは思わなかったです。
人形を操りながら語り部や色んな人になりきるのは、なかなか難しかったと思います。
人形……死神殺戮丸も重量ありそうな感じでしたし。

紋寿に関しても、他のメンバーとは少し違い、舞台経験を積みたいという理由で『からす座』に参加しているので、本筋には絡んでこないんですよね。
誰かに助言したり助言を受けたり、奪ったり奪われたりというのが無く、割と当日まですんなりと進んできました。

個人的に紋寿の好きなシーンは、紋寿としては譲吉と敏郎を捕らえたところですね。
見えない糸を操る姿はかっこ良かったです。
これも人形使いの一つの技なのかな。
それと、『からす座』始動のところだったと思うのですが、語り部を締めくくるところでの決めポーズ、きりっとした表情が良かったですね。
これからの活躍に期待ですね。

紋三郎と親子という設定ではありましたけど、みつおさんと一緒だと何だか安心感がありますね。
本当の父娘といったら怒られそうですけど、そんな印象を受けますね。




最後は個人的に感じた『個人の感想編』へ。